1937年のトヨタ自動車工業設立以来、トヨタ自動車<7203>のグループ世界販売台数(ダイハツ工業と日野自動車<7205>を含む連結ベース)が初めて1000万台を超えたことがわかった。21日、トヨタ自動車は2014年のグループ世界販売台数を発表。それによれば、販売台数は前年比3%アップの1023万1000台という結果であり、同社として初めて暦年で世界販売台数が1000万台を超えることとなった。また前年比4.2%アップの1014台であったドイツのフォルクスワーゲン(VW)、前年比2%アップの992万台であったアメリカのゼネラル・モーターズ(GM)を抑え、3年連続で世界首位となった。
トヨタ自動車工業の設立以来、初めてトヨタ自動車の世界販売台数が1000万台を突破。ドイツのフォルクスワーゲンも18年までに1000万台を突破するという目標を前倒しで達成したものの、トヨタ自動車には及ばなかった。またゼネラル・モーターズも2年連続で過去最高を更新するという好調さをみせたものの、やはりトヨタ自動車の販売台数には届かなかった。
こうして設立以来初となる世界販売台数1000万台を突破したトヨタ自動車だが、その一方で15年の世界販売計画では、前年比1%ダウンの1015万台という見通しを示している。2年連続で1000万台を上回っているものの、こうして年初の計画が前年割れとなるのは09年以来6年ぶりのこととなり、また計画通りに前年割れという結果になれば、東日本大震災が発生した11年以来4年ぶりのこととなる。
トヨタ自動車が発表した15年の世界販売計画によれば、海外での販売は前年比2%アップの806台を見込んでいるものの、国内での販売は前年比9%ダウンの210万台としている。国内販売を前年比9%ダウンとした要因として、14年1~3月に発生した消費増税前の駆け込み需要がなくなること、また軽自動車税の引き上げの影響などが挙げられる。こうした国内販売の落ち込みを、世界販売ではカバーしきれないとの見通しから、6年ぶりとなる前年割れの計画を発表した模様だ。(編集担当:滝川幸平)