民間でも始まった再エネ電力買取サービス

2015年02月07日 15:43

太陽光発電を電源とするエネルギーは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度等の施行により爆発的な普及を続けている。また、新電力が利用可能な電源としても注目されているが、天候の影響等を受けやすいため、不安定な電源と捉えられがちで、利用が進みづらい状況だった。これを受け今回、民間による初の電力買取サービスが登場した。

 NTT スマイルエナジーは1月27日、太陽光発電により発電された電力を集約し、大手新電力に販売することで得られた利益を太陽光発電設備販売会社に還元する、業界初のプレミアム買取サービス、“エコめがねPlus”の取扱パートナーの募集を開始したと発表した。東京電力管内から2 月23 日よりサービス開始する。

 “エコめがねPlus”は、“エコめがね”を搭載した施主の50kW 未満の余剰および全量買取用太陽光発電設備で発電された電力を、“エコめがねPlus”取扱パートナーの仲介により、NTT スマイルエナジーが固定価格買取制度における買取価格にインセンティブを加えて買取る。そして、新電力最大手のエネットに一括して販売するシステムだ。

 販売により得られた利益の一部は、施主の太陽光発電設備で発電された電力量に応じて販社にインセンティブとして還元され、これを保守メンテナンスサービスの原資として活用する等、新たなビジネスモデルの構築が可能となる。販社は、還元されたインセンティブを施主様にプレミアム価格として還元することもできる。これにより、施主は競合他社と契約するよりも高い価格で電力を販売できるため、販社は新規案件の獲得が容易になるとしている。

 なお、施主にプレミアム価格として還元する場合は、NTT スマイルエナジーが施主から購入する電力の固定買取価格に上乗せして、販社の代わりに施主に支払うことになる。

 “エコめがね”は太陽光発電システム専用のモニター端末を必要としない代わりに、クラウドサーバを利用する。スマートフォン・タブレット端末・パソコンなどにより発電情報をわかりやすく確認できる太陽光発電遠隔モニタリングサービスとなっている。(編集担当:慶尾六郎)