トヨタ自動の「アクア」は13年12月に一部の改良を行ったことにより、燃費性能が世界最高水準にまで高められ、その燃費性の高さから多くのドライバ-からの支持を受け、今回2ヶ月ぶりに1位に返り咲くこととなった
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が5日、2015年1月の車名別国内新車販売(軽自動車を含む)を発表した。それによれば、トヨタ自動車<7203>のハイブリッド車(HV)の「アクア」が2ヶ月ぶりに1位を獲得したことがわかった。しかし「アクア」の販売台数そのものは消費税増税の影響を受けて、前年同月比12.7%ダウンの1万9968台という結果であった。
トヨタ自動の「アクア」は13年12月に一部の改良を行ったことにより、燃費性能が世界最高水準にまで高められ、その燃費性の高さから多くのドライバ-からの支持を受け、今回2ヶ月ぶりに1位に返り咲くこととなった。そして車名別国内新車販売の全体を見てみても、燃費性能の高いハイブリッド車や軽自動車への需要が依然として続いていることがうかがえる。1月の車名別国内新車販売ではトップ10のうち2位から5位を軽自動車が占め、8車種の軽自動車がトップ10入りした14年12月の車名別国内新車販売よりは減少したものの、1月も6車種の軽自動車がトップ10入りした。
15年1月の車名別国内新車販売の2位はホンダ<7267>の軽自動車「N-BOX」であり、販売台数は前年同月比19.9%アップの1万8643台。そして3位は日産自動車<7201>の軽自動車「デイズ」であり、販売台数は前年同月比19.6%アップの1万6824台であった。またこの「デイズ」は1位の「アクア」同様、14年7月に改良を行っており、また14年2月に「デイズ ルークス」を投入するなどの効果もあり、前年を上回る結果となった。
4位以下は次の通りである。4位はダイハツ<7262>の「ムーヴ」で、前年同月比10.6%ダウンの1万2575台。5位はダイハツの「タント」で前年同月比44.5%ダウンの1万2476台。6位はホンダ<7267>の「フィット」で前年同月比56.7%ダウンの1万1628台。7位はトヨタ自動車の「プリウス」で前年同月比44.4ダウンの1万1206台。8位はホンダの「N-WGN」で前年同月比43.0%ダウンの1万0177台。9位は日産自動車の「ノート」で前年同月比3.7%ダウンの9951台。10位はスズキ<7269>の「アルト」で前年同月比0.1%アップの8957台という結果であった。
このように上位をハイブリッド車や軽自動車など燃費性能の高い車種が占める結果となったが、しかし消費税増税の影響により販売台数は軒並み減少しており、トップ10のうち7車種が前年を下回っている。(編集担当:滝川幸平)