今週、2月第3週（16～20日）は5日間の取引。17～18日に日銀の金融政策決定会合が開かれる。新規IPOは4件ある。
世界の主要株式市場は休場が多く、アジアに「旧正月（春節）」で休む国があるので注意。中国本土市場は18～24日がずっと休日で今週は18～20日が休場になる。香港は19日と20日、台湾は18～20日、韓国は18～20日が休場。大きな華僑社会がある東南アジアもベトナムは16～20日で今週は全て休場、シンガポールは19日と20日、マレーシアは19日と20日、インドネシアは19日、フィリピンは19日が旧正月で休場する。ブラジルは今年は14～17日が有名な「カーニバル」で、16、17日にサンパウロ市場が休場する。16日はアメリカは初代ワシントン、第16代リンカーン両大統領の誕生月を記念する「プレジデンツ・デー（大統領記念日）」の祝日で休場し、カナダ・トロント市場はオンタリオ州の「家族の日」の祝日で休場。17日はインド・ムンバイ市場がヒンズー教のシヴァ神の結婚記念日だという「マハーシヴァラートリー祭」で休場する。
国内の経済指標は16日の10～12月期のGDPが重要。4～6月期、7～9月期の不振からどこまで立ち直ったか注目。19日の貿易統計は、原油安で貿易赤字がどれだけ圧縮されたか気になるところ。
16日は10～12月期の国内総生産（GDP）、1月の首都圏・近畿圏マンション市場動向、12月の鉱工業生産指数・設備稼働率確報値、18日は1月の訪日外国人客数、19日は1月の貿易統計、12月の全産業活動指数、1月の全国百貨店売上高、12月の景気動向指数改定値、20日は2月のマークイット製造業購買担当者景気指数（PMI）速報値、1月のコンビニエンスストア売上高、食品スーパー売上高が、それぞれ発表される。
17～18日に日銀の金融政策決定会合が開かれ、18日の大引け後に黒田総裁が記者会見を行う。大方の見方は金融政策現状維持。19日に日銀の金融経済月報が発表される。
主要企業の決算発表は東証の推奨期限の15日を通過したため端境期で少なくなる。16日はクラレ＜3405＞、三菱鉛筆＜7976＞、白洋舎＜9731＞、セーラー万年筆＜7992＞、ロイヤルHD＜8179＞、17日はブリヂストン＜5108＞、18日はトレンドマイクロ＜4704＞が予定している。
新規IPOは今週4件ある。18日にファーストブラザーズ＜3454＞が東証マザーズに新規上場する。東京が本社で主に不動産の投資運用、アセットマネジメントを手がける。公開価格は2040円。同じ18日にファーストロジック＜6037＞が東証マザーズに新規上場する。東京が本社で不動産投資に特化したマッチングポータルサイト「楽待」を運営する。公開価格は1770円。19日にALBERT＜3906＞が東証マザーズに新規上場する。東京が本社でビッグデータの統合管理・分析のコンサルティングや、マーケティングに活用するためのシステムの提供を手がける。公開価格は2800円。20日にホクリョウ＜1384＞が東証2部に新規上場する。札幌市が本社で北海道で鶏卵の生産と小売店への直接販売を手がける農業関連企業。公開価格は460円。
海外の経済指標は18日のアメリカの鉱工業生産指数が重要。16日のユーロ圏財務相会合でギリシャ問題にどんな決着がつくか？
17日は英国の1月の消費者物価指数（CPI）、ドイツの2月のZEW景況感指数、アメリカの2月のNY連銀製造業景気指数、2月のNAHB住宅市場指数、12月の対米証券投資、18日は英国の1月の失業率、アメリカの1月の住宅着工件数、建設許可件数、生産者物価指数（PPI）、鉱工業生産指数・設備稼働率、19日はフランスの1月の消費者物価指数（CPI）、アメリカの1月のCB景気先行指標総合指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、ユーロ圏の2月の消費者信頼感指数速報値、20日はフランス、ドイツ、ユーロ圏の2月の購買担当者景気指数（PMI）速報値、英国の1月の小売売上高、アメリカの2月のマークイット製造業購買担当者景気指数（PMI）速報値が、それぞれ発表される。
16日はブリュッセルでユーロ圏財務相会合が開かれる。17日はインドネシア、韓国で中央銀行の政策金利が発表される。18日は1月27、28日に開催されたFOMCの議事録が発表される。ワシントンDCで対テロ首脳会議が開かれる。22日はアメリカ・ハリウッドでアカデミー賞の授賞式がある。長編アニメ映画賞にスタジオジブリ製作、高畑勲監督『かぐや姫の物語』がノミネート。配給は東宝＜9602＞。
アメリカ主要企業の決算は、18日はマリオット、19日はプライスライン、ニューモント・マイニング、ノードストロム、ウォルマート、20日はディアが発表する予定。
