犬猫殺処分ゼロへ 議員連盟総会に浅田さんら

2015年02月16日 07:43

 タレントの浅田美代子さんや杉本彩さんらも参加し、「犬猫殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」の設立総会が15日までに衆議院議員会館で開かれた。超党派で衆参の議員、約60人が参加している。

 議員連盟会長を尾辻秀久元厚労大臣(自民)、事務局長を福島みずほ社民党副党首がつとめる。総会会場からは「愛護センターなどの視察や自治体を応援していくための予算の確保、省庁に現行法を徹底させるなどの成果を出すよう要望があった」(福島事務局長)という。

 総会には高橋はるみ北海道知事が「ともに暮らしている動物は家族と同じかけがえのない存在。道は新しい飼い主探しネットワーク事業に関係機関や民間団体と連携しながら取り組み、殺処分はここ数年、大きく減少しているが、さらに減少させ、人と動物が相互に信頼しながら共生する社会の実現をすすめたい」とエールを届けた。

 橋下昌茨城県知事は「他の都道府県に比べ殺処分の数が多く、非常に心を痛めている」とし「平成25年度には前年度比で約1400頭減少したが、1頭でも減らせるよう、ゼロをめざし広報啓発はじめ各種事業に取り組んでいく」とゼロ実現へともに頑張るとのエールがあった。

 また、上田清司埼玉県知事からは「知事就任(平成15年)以来、保護した動物の顔写真を県のHPに入れ、迷子情報専用の電話サービスを入れるなどし、殺処分削減を徹底した結果、14年度の殺処分1万937頭から25年度には2430頭と約8割削減することができた。また野良猫対策に大手小売企業からの寄付金(電子マネーによる売り上げの一定割合)を活用した地域猫活動にボランティア団体との協働で継続的な取り組みをし、飼い主のいない子猫を減らしている」成果を紹介。「殺処分ゼロ社会実現へ議員連盟と連携し、動物愛護行政の充実に取り組んでいく」とのエールもあった。全国45の都道府県知事から寄せられたという。(編集担当:森高龍二)