日本経済団体連合会の榊原定征会長は2016年度入社以降の採用・選考について「広報活動は3月1日以降、選考活動は8月1日以降に解禁するとしている。経団連に加盟していない企業の中には独自のスケジュールで活動している会社もあるのではないか」とし「政府には要請内容の周知徹底や協力の呼びかけをお願いしたい」とすべての企業が、これに協力するよう政府に呼びかけを求めた。
榊原会長は「広報活動、選考活動の開始時期の変更は学生の学修時間の確保と海外留学の推進を目指した政府や大学側の要請を受けたもの」とその趣旨を説明し、「会員企業に指針の遵守をお願いし、他の経済団体とも連携して周知活動に取り組んでいる」と連携して、協力を求めている旨を語った。
経団連の指針では「学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため、採用選考活動の早期開始を自粛する」とし、「日本再興戦略において示されている開始時期(広報活動は卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降、選考活動は卒業・修了年度の8月1日以降)より早期に行うことは厳に慎む」としている。(編集担当:森高龍二)