いちばん「CD」を買っている年代は?

2015年03月17日 11:44

 3月19日は「音楽の日」。昨今は「CDが売れない」「デジタル配信も不調」など、暗いニュースが多い。日本レコード協会の調べでは、14年の音楽CD(シングル・アルバム)の生産枚数は1億7000枚あまりで、ピークだった98年の約4割まで減少した。ネット経由で音楽をダウンロードする「有料音楽配信」も、2009年の909億円あまりをピークに、14年は436億円とほぼ半減している。先日、人気アイドルグループAKB48の39番目のシングル「Green Flash」が100.1万枚を売り上げ、20作連続シングルミリオンを達成するなどのニュースはあるものの、一部のアーティスト以外は苦戦している。消費者がCDや音楽配信にかける金額が減少する中、フェスやライブは盛り上がりを見せており、音楽との関わり方は変化しているようだ。

 ネオマーケティングが今年2月、自社の登録モニターである全国の男女20歳~49歳600人を対象に「聴きたい音楽をどのように入手しているか(直近1年間の入手先)」を尋ねたところ、最多は「CDを購入」が45.5%、次いで「レンタルショップで借りる」が40.3%、「インターネットでダウンロード購入する」が34.5%だった。「特に購入しない」は21%と、5人に1人だった。

 年代別に見ると、「CDを購入」する割合が比較的高いのは30 代(49.5%)で、20代(43%)や40代(44%)を上回った。「特に購入しない」も30代では14.5%と最も少ない。20代や40代と比べて、30代は「CD好き」といえるのかもしれない。

 また、「どんな時に音楽を聴きたいと思うか」と聞いたところ、全体の1位は「リラックスしている時」で70.8%、2位が「車に乗っている時」で55.8%、3位が「電車やバスに乗っている時」で36.2%だった。20代では「電車やバスに乗っている時」が50%と、40代(19.5%)や30代(39%)と比べて高い。20代のもうひとつの特徴としては、「睡眠前(25%)」や「入浴中(12.5%)」に音楽を聞く人の割合が高い点だ。特に「睡眠前」は、30~40代より10ポイント近く高い。最近では高音質、かつ見た目もおしゃれなイヤホンが多く登場しており、若者を中心に「いつでもどこでも」音楽に「癒やし」を求める傾向が定着しているといえそうだ。(編集担当:北条かや)