マルチスクリーンの今。スマホは「受け身的」に、パソコンは「能動的」に使用されている

2015年03月18日 12:29

 パソコンやスマホなどの複数の端末を使い分けることをマルチスクリーンと呼ぶ。ユーザーは端末によって利用法を使い分けていることがヤフー株式会社の調査で分かった。

 「スマートフォンをほぼ毎日利用している人」は、全体の93%であり、一回の平均利用時間は「47分」であった。利用場所は、「自宅」が52%で、残りの48%が「自宅外」。スマートフォンならではの利用法として挙げられたのが、「地図・ナビゲーション機能」が最も多く68%。ついで、「暇つぶし(67%)」「動画視聴(50%)」等受け身で利用できるコンテンツが主流となった。

 中でもスマートフォンで「動画視聴」をしている人の率は、年令によって大きく差が出た。男女ともに最も多かったのが、19歳以下(男性72%:女性75%)。ついで20-29歳(男性60%:女性60%)、30-39歳(男性59%:女性52%)、40-49歳(男性46%:女性45%)、50-59歳(男性39%:女性38%)となり、最も低かったのが60歳以上(男性33%:女性15%)。年齢を重ねるごとに、スマホで動画を試聴する人の率は減少している。
 
 一方、「パソコンをほぼ毎日利用している人」は、全体の82%であり、一回の平均利用時間は「103分」であった。利用場所は、「自宅」が76%で、残りの24%が「自宅外」。パソコンならではの利用法として挙げられたのが、「ネットショッピング」が最も多く70%。ついで、「資料の作成・編集・閲覧(58%)」となった。スマホと比較すると、パソコン利用者は明確な目的をもって主体的に利用していることが分かる。

 パソコンでの「ネットショッピング」の利用率は、最も多かったのが、50-59歳(男性79%:女性73%)。ついで40-49歳(男性73%:女性71%)、60歳以上(男性73%:女性71%)。さらに、30-39歳(男性75%:女性69%)。最も低かったのが19歳以下(男性44%:女性41%)。とくに10代の利用率が著しく低い。

複数の端末を使い分けるのが主流となっている今、パソコンの使用が明確な目的を伴うのに対し、スマホの使用は幅広い可能性を持つ反面、単なる「暇つぶし」にもなり得るよだ。いずれにせよ賢く使い分けたい。(編集担当:堺不二子)ヤフー株式会社自主調査によるもの。予備調査回答者は、全国16史以上の男女32,484人。歩調査回答者は、予備調査回答者のうち、パソコン・スマートフォン・タブレットのどれかを尽き1日以上利用している4,146人(うちパソコン3,908人、スマートフォン2,347人、タブレット924人)。(編集担当:堺不二子)