【今週の展望】雇用統計ショック後の6日始値を世界が注目

2015年04月05日 20:36

 海外の経済指標は6日のアメリカのISM非製造業景況感指数と10日の中国のCPI、PPIが重要。6日はアメリカの3月のISM非製造業景況感指数、労働市場情勢指数(LMCI)、7日はアメリカの2月の消費者信用残高、9日はアメリカの2月の卸売在庫、卸売売上高、10日は中国の3月の消費者物価指数(CPI)、生産者出荷価格指数(PPI)、アメリカの3月の財政収支、輸出入物価指数が、それぞれ発表される。

 7日にIMF(国際通貨基金)が「世界経済見通し」を発表する。オーストラリアとインドで政策金利が発表される。8~9日に英国イングランド銀行(BOE)の金融政策委員会が開かれ、9日に政策金利が発表される。8日に3月17、18 日に開かれたFOMCの議事録が発表される。9日は韓国で政策金利が発表される。

 アメリカ主要企業の決算は8日にアルコア、ベッド・バス・アンド・ビヨンドが発表する予定。

 意外に思われるかもしれないが、直近3週間の日経平均終値は毎週、上下500円のボックスの中に入っていた。

 3月12日に19000円台に取りつき、メジャーSQの13日にそれに完全に乗せた後は、4月1日に割り込むまで19000円が下値支持のサポートラインとして機能し、上値は2万円まであと222円に迫った。週間値幅(週のザラ場の高値と安値の差)は3月16~20日が339円、前々週23~27日が679円、前週3月30日~4月3日も679円だった。しかし、終値ベースではそれぞれ19246~19560円の314円、19285~19754円の469円、19034~19435円の401円と、500円未満にとどまっている。その前の3月9~13日の週は589円もあり、1月にも549円の週があった(19~23日)ので、週間値幅に比べて終値の変動幅が小さい傾向が現れている。

 前々週、前週などはザラ場で突出した高値、安値をつけ、「花も嵐も踏み越えて」激動した印象を残したが、終値ではそれがけっこう丸くなってボックス圏の中におさまっている。ネコはコタツで丸くなるが、日経平均は終値で丸くなった。

 ローソク足で言えば、上下の「ヒゲ」は長いけれども「実体(ローソク)」が短く、しかも実体が白、黒、白で仲良く横に3本並んでいるチャート。ローソク足分析のバイエル「酒田五法」によれば、これは「波高い線」と言って、売り買いの勢力が拮抗して連日せめぎあって終わっている形。指数先物プレイで極端な値が飛び出しても、拮抗する勢力があるのでその日の大引けまでに修正され、角が丸くなる値動きを示している。

 上値には頭を抑える勢力があり、下値には買い支えてリカバリーさせる勢力があり、終値の角が丸くなる。言うまでもなく前者は利益確定売りで、後者は押し目買い。利ざや稼ぎの短期筋や個人はその両方に関わっていて、前週、何度も話題になった年金資金や「日銀砲」こと日銀のETF買いは、もっぱら後者の買い支え勢力である。それらが、裁定業者など外国人投資家の指数先物プレイによる急騰、急落にブレーキをかける。料理で言えば、から味、えぐ味、くさ味をまろやかにしてくれるミリンや料理酒のようなものだ。

 2日、東証から前々週の3月期決算権利確定ウィーク(3月23~27日)の投資部門別株式売買動向が発表された。買い越しが6週続いた海外投資家は一転、7週ぶりの売り越しに転じ売越額は1190億円。これが26、27日の疾風怒濤の元凶だったらしい。その「から味、えぐ味、くさ味」を甘く抑えたミリンが個人投資家で、押し目買いに動いて2週連続で買い越し、買越額は1429億円と多かった。年金資金がバックにある信託銀行は4週ぶりに買い越しに転じ、買越額は508億円で料理酒のような役割を果たした。そして「昼下がりの隠し味」日銀砲の前々週の発射記録は24日と26日に各352億円。前場に19000円割れを起こした前週4月1日にもそれと同額を撃っている。

 さて、終値で丸くなる日経平均の「週間500円のボックス相場」は、SQ週の今週も続くのか? それともボックス圏を上放れまたは下放れするのか? 「酒田五法」では、天井圏での「波高い線」は次に上放れたら買い方が優勢で再び上昇に向かうサイン、下放れたらトレンド転換の売りサインとされる。そうであれば、今週の動向は4月以降の相場の方向性を決めかねない重要性をはらむと言っても過言ではない。