数の横暴、福島氏への自民の姿勢「極めて問題」

2015年04月23日 08:46

 民主党の高木義明国対委員長は22日、社民党の福島みずほ議員がさきの参議院予算委員会で安倍総理に対して行った安保法制に関する質問に際し、「戦争法案」と表現したことについて、自民党が修正要求していることをとりあげ、「(修正要求は)極めて問題がある」とした。

 高木国対委員長は「言うまでもなく国会は言論の府であり、与党側が数の力で発言を封じよう、弾圧しようというのは極めて問題」と指摘。「数の横暴に対して、きちんと審議ができるよう、これからも勇気を持って頑張っていく」と述べた。

 安住淳国対委員長代理は記者会見で安保法制に関する議論について記者団に問われ「PKOや領域警備、集団的自衛権に関わるさまざまな周辺事態など、4~5本の重要法案を一括して出してくると聞いている。非常に乱暴だ」と法案提出の在り方から問題だとした。

 そのうえで安住国対委員長代理は「私たちは、PKOなどは今よりも踏み込んだ国際協力を、国連を通してやるということに理解を示している。領域警備についても現行法の中で改善するということもあって然るべきと思う」と一定の理解を示しながらも「全部をパッケージにまとめてセットでというのは国民に対し丁寧な説明になり得ない。審議時間もさることながら、法案の出し方をオーソドックスに1本ずつ丁寧に出すというのが筋ではないか」と対応を問題視した。

 安住国対委員長代理は国会審議の前に、提出された法案を党の考え方に照らして議論する時間が必要とし「党内議論を無視して国会で議論しろと言うのは乱暴だ」と政府・与党の進め方をけん制した。(編集担当:森高龍二)