菅義偉官房長官は30日の記者会見で安倍総理の米議会上下両院合同会議での演説に対する官房長官としての受け止めを聞かれ「総理は自信に溢れ、これまでを振り返りながら『強固な日米同盟』をアピールした」と評するとともに、総理の演説は「グローバルな視点に立って、人類の将来を切り拓いていこうというビジョンに富むものだった」と高く評価した。また、「大変(米議会のみなさんに)温かく迎えて頂いた」と語った。
菅官房長官は「戦後70年に育んできた日米の絆の強さをしっかりアピールすることができたと思っている。また、国益を踏まえながら、米国と共にどのような国際社会をめざしていくのかというビジョンを示したということで、有意義だった」と強調した。
また、歴史認識について「(総理は)『戦後の日本は先の大戦に対する痛切な反省を胸に歩みを刻んだ。自らの行いがアジア諸国民に苦しみを与えた事実から目を背けてはならない。これらの点についても思いは(自らも)歴代総理と全く変わるものではない』と明確にしている。総理の思いというものが、ここに込められてきたと思う」と、歴代総理の考えと変わるところはないとした。(編集担当:森高龍二)