25日の日経平均は7日続伸。前週末22日のNYダウは53ドル安と反落。4月のCPIコア指数は前月比+1.8%と市場予測を超える上昇でFRBのインフレ率目標2%に接近。さらにイエレン議長が年内利上げが適当と講演で発言して「9月利上げ」観測が強まり、NYダウは一時68ドル安まで下落。午後は小幅安まで持ち直すが、3連休前でもあり終了直前に利益確定売りに下押しされた。CME先物清算値は20365円。25日朝方のドル円は利上げ観測のドル買いで121円台半ば。
東京市場は67円高の20331円で始まり、ドル高円安を背景に輸出関連銘柄を中心に買われ、前場で2000年4月14日以来約15年1ヶ月ぶりの20400円にタッチ。前引けは142円高の20407円だった。後場も20400円近辺で安定し高値20417円をつける。2時台に首都圏で最大震度5の地震が発生したが、マーケットの動揺はほとんどなく高値圏を維持し149円高の20413円で引けた。
日経平均終値は149.36円高の20413.77円、TOPIX終値は+11.30の1659.15、売買高は20億株、売買代金は2兆1467億円。値上がり銘柄数は1073、値下がり銘柄数は656。29業種が上昇し上位は電気・ガス、その他金融、空運、輸送用機器、保険、機械、卸売など。下落は倉庫、精密機器、証券、食料品の4業種だけだった。
26日の日経平均は8日続伸。25日のNY市場、CMEは「メモリアル・デー」で休場し、ヨーロッパ主要市場も祝日で休場した。朝方のドル円は121円台後半。日経平均は17円高の20431円で始まる。さすがに前場は手がかり難で利益確定売りが入り20400円台を割り込み20378円の安値をつけるもののそれでも底堅く、前引けはプラス2円の20416円。後場は20400円台前半で上値を抑えられるが、午後2時頃から円安が進行してドル円が122円台に乗せたおかげで「連騰ストップもありうる」と思われたもみあいムード一変。買いの勢いが増し20473円まで上昇し、年初来高値を更新して20437円で引けた。日経平均は昨年8月11~21日以来の8連騰。TOPIXも8連騰したが、JPX日経400は8日ぶりに反落した。
日経平均終値は23.71円高の20437.48円、TOPIX終値は+0.42の1659.57。売買高は20億株を割り19億株、売買代金は2兆543億円。値上がり銘柄数703よりも値下がり銘柄数1024のほうが多い。上昇セクターは鉄鋼、空運、パルプ・紙、石油・石炭、海運、倉庫など18業種。下落セクターは証券、その他金融、銀行、サービス、医薬品、機械など15業種だった。
27日の日経平均は9日続伸。3連休明けのNYダウは耐久財受注額、新築住宅販売件数が市場予測を上回り、早期利上げへの警戒感が強まって190ドル安と大幅下落したが、為替はドルがさらに買われ前日夕方には122円台後半に、朝方は約7年10ヵ月ぶりの123円台に乗せていた。日経平均先物は夜間取引で20500円にタッチし、CME先物清算値は20420円。しかし日経平均始値は売り物に下押しされ56円安の20380円で始まる。前場はマイナスの時間帯が多く、前引けは20425円で「連騰もこれで年貢の納め時か?」と思わせる。しかし後場は為替は動かなくても日経平均はプラスに浮上して20500円台にタッチし、投資主体は海外勢中心、投資対象は自動車、電子部品大手など輸出関連銘柄中心に買い意欲依然旺盛。2時台に先物主導でマイナスに落ちる場面もあったが、結局大引けはプラス35円の20472円で、昨年8月11日~21日以来約9ヵ月ぶりの9連騰を記録した。
日経平均終値は35.10円高の20472.58円、TOPIX終値は+1.76の1661.33。売買高は25億株、売買代金は2兆7725億円。値上がり銘柄数は948、値下がり銘柄数は804。値上がり14セクターよりも値下がり19セクターのほうが多く、プラス上位は非鉄金属、ゴム製品、繊維、輸送用機器、電気機器、機械、鉄鋼など。マイナス下位は海運、その他金融、鉱業、医薬品、情報・通信、その他金融、保険などだった。
28日の日経平均は10日続伸。NYダウは121ドル高と大幅反発。ギリシャ問題の交渉進展期待が出て買い先行で始まり、半導体関連企業のM&Aのニュースや小売企業の業績観測が良好なのも刺激になって終日堅調だった。早期利上げ観測で為替のドル高円安が止まらず、ドル円は一時、約7年11ヵ月ぶりの124円台にタッチして123円台後半。CME先物清算値は20635円と20600円台だった。
リスクオンのムード漂う中、日経平均は117円高の20590円で始まる。TOPIXは1670台に乗せてスタート。日経平均は9時3分に20600円台にタッチし10時16分には20632円まで上昇したが、前場は20600円をはさんだ一進一退の小動き。前引けは136円高の20609円だった。ドル円が124円台に乗せ、後場は高寄りして始まり午後0時43分に20655円まで上昇するが、そこから高値警戒の利益確定売りが出て先物主導で下げ続ける展開。1時台に20600円、2時台には20500円も割り込み、2時34分にプラス1円未満、マイナス圏陥落寸前の20473円まで下げ「連騰も、もはやここまでか?」と思わせたが、終盤は驚異の粘り腰で反発し78円高の20551円で終了。1988年2月の13連騰以来27年3ヵ月ぶりの10連騰を達成した。1670台を確保して10連騰のTOPIXとともに年初来高値を更新。JPX日経400も続伸した。