27日の日経平均は続落。前週末24日のNYダウは21ドル高。ユーロ圏財務相会合はギリシャ支援で合意できず、耐久財受注は「コア資本財受注」という先行指標の下落を問題視され序盤マイナスだったが、アマゾン、グーグル、マイクロソフトの好決算に刺激されプラスに転じた。「Apple Watch」発売日のアップルも堅調でNASDAQは連日の終値史上最高値更新。CME先物清算値は20070円。27日朝方のドル円は119ドルを少し割り込む円高。日経平均は43円高の20063円で始まるが、序盤はTOPIXとともにマイナスに落ち、午前9時6分に2万円の大台割れ。9時24分には100円を超えるマイナスの19909円まで下げる。9時台は19900円台半ばで推移したが、調整が終了したのか先物主導で10時前後に2万円台を回復し小幅のプラスまで浮上。TOPIXもプラス。2万円の少し上で値動きが小さくなり、前引けは1.74円安の20018.30円。TOPIXはプラス。
後場は下げ幅を拡大し2万円を割り込み再開。1時すぎまでに2万円台を回復するがプラスに戻れず、1時台はズルズル19950円付近まで下げ、その後は19950円をはさみ上下20円ほどの小動き。今週は日米の中央銀行イベントがあり、決算発表も数多く控えているので様子見ムード。大引けにかけやや上昇し終値は36円安の19983円。TOPIX、JPX日経400は反発しプラスで終えた。
日経平均終値は36.72円安の19983.32円、TOPIX終値は+0.23の1619.07。商い閑散で売買高は18億株、売買代金は2兆846億円。値上がり銘柄数は937、値下がり銘柄数は796。上昇セクターは18業種で上位はパルプ・紙、繊維、空運、その他金融、ガラス・土石、小売、電気機器など。下落セクターは15業種で下位は鉱業、海運、保険、輸送用機器、鉄鋼、不動産、銀行などだった。
28日の日経平均は反発して終値2万円台回復。週明けのNYダウは反落し42ドル安。NASDAQは6日ぶり反落。ギリシャが交渉チームを一新し債務問題好転の兆しが出てヨーロッパ市場は堅調で、NYダウはプラスで始まったがFOMC警戒でズルズル押し下げられた。フィッチが日本国債を格下げし一時円安が進行したが、朝方は119円20銭付近に落ち着く。CME先物清算値は20060円で2万円台。日経平均も85円高の20068円と2万円台を回復して始まる。TOPIXもプラス。午前9時15分に20133円まで上昇するが、序盤は20100円前後で小動き。値を切り上げて10時頃には20130円前後まで上がるが、10時40分頃から20100円をほぼ割り込んで推移。前引けは99円高の20082円だった。
後場はやや下げ85円高の20068円で始まり、午後0時46分に10042円の安値をつけるが、徐々に戻し1時30分すぎに20100円台にもタッチ。その後はほぼ20050~20100円のレンジで小動きする。日経平均は配当性向を2倍にしたファナック<6954>vs.アプライドとの経営統合が破談し年初来安値更新の東京エレクトロン<8035>の迫力ある綱引きで、電子部品関連にアップルの好決算の影響が出たが、日米の中央銀行イベントや祝日前の様子見ムードもあり終盤は2時50分に20031円まで下げ2万円台あやうし。それでも土壇場で大台は守り抜き75円高の20058円で終えた。TOPIXは堅調に続伸。
この日の新規IPOは3件。スマホ向け情報キュレーションアプリのGunosy(グノシー)<6047>が東証マザーズに新規上場。公開価格1520円に対し9時0分、同額の1520円の初値がつき「引き分け」。吸収金額が103億円もあり黒星が懸念されたが、知名度がある上にスマホアプリ関連は投資家の人気も高い。終値は1620円。「街コン」のリンクバル<6046>が東証マザーズに新規上場。公開価格2400円に対し9時48分、27.9%高い3070円の初値がついた。インターネットシステムの自動マネジメントサービスを行うビッグデータ関連のジグソー<3914>が東証マザーズに新規上場。この日は公開価格2390円に対して5500円の買い気配で終了。初値は30日に持ち越された。
日経平均終値は75.63円高の20058.95円、TOPIX終値は+8.36の1627.43。売買高は20億株、売買代金は2兆8658億円。値上がり銘柄数は961、値下がり銘柄数は792。24業種が上昇し上位は鉱業、保険、精密機器、輸送用機器、機械、ガラス・土石、卸売など。9業種が下落し下位は金属製品、その他金融、医薬品、空運、電気機器、繊維などだった。