民主党に対案期待、維新案はみての議論に

2015年06月18日 21:58

 菅義偉官房長官は18日の記者会見で、安保法制について「国家の安全保障、国民の生命と自由を守る極めて重要な問題なので、民主党も党内を取りまとめられ、党の考えを委員会の中で示され、議論されるということは国民の皆さんにとって、安全保障を理解頂くうえで正しいことだと思う」と民主党にも対案を期待した。

 また、維新の党がホルムズ海峡での機雷掃海などを念頭に、経済的理由のみで集団的自衛権の行使が行われることがないよう、独自対案を提示する考えを示していることについて「どのような案がでてくるのかを見たうえでの議論になると思う」と語った。

 菅官房長官は維新の党に限らず、どの野党からでも対案が出てくれば真摯に対応するとしている。6月4日の衆院憲法審査会で参考人出席した憲法学者全員が、政府の安保法案は憲法違反だとしたこともあり、これ以降、安保法制見直しについては野党の対案に耳を傾けるとする譲歩姿勢が従前よりうかがえるようになった。(編集担当:森高龍二)