民主党の岡田克也代表は19日、政府・与党が労働者派遣法改正案の衆院通過を図り、会期延長で今国会での成立を目指していることや「均等待遇」を『均衡待遇』に大幅緩和し、同一労働・同一賃金推進法案を同様に可決させたことを強く批判した。
岡田代表は、採決に持ち込んだ手法についても強く非難した。「全会派の賛同を前提としている緊急上程のルールを無視して本会議で強行採決した」と指摘し「先般、厚生労働委員会の運営について自民党の国対委員長が『野党と合意せずに進めたことは遺憾であった』と謝罪されたが、またもこういう暴挙をしたということについて怒りを覚える」とした。
また、同一労働・同一賃金推進法案の修正案について「評価に値しない」と切り捨てた。原案の「均等待遇」をバランスに配慮するという「均衡待遇」に事実上すりかえた。そのため「本来の意味が失われた。何のためにこの法案を作ったのか分からない」と法の目的の実効性が損なわれると批判した。(編集担当:森高龍二)