大木に隠れお詫び 政府高官のやることではない

2015年07月30日 06:24

 民主党の安住淳国対委員長代理は29日、磯崎陽輔総理補佐官が講演で安保法案に関連して「法的安定性は関係ない」などとした発言に対し、参院安保理事会で、自民党側から礒崎補佐官の謝罪についての報告があったことに「磯崎補佐官は自民党に謝罪したということでしょ。ちゃんと国会で国民の前で謝罪すべき」と総理補佐官として国民に謝罪すべき案件だとした。

 また安住国対委員長代理は「(昨日の記者の取材対応を見ていても)悪びれた感じはなかった。法的安定性なんて関係ないって、確信犯的に言っていると思っている」との受け止めを語り「それなら、それで参院に積極的に出てきて、話をすればいい。それを大木の後ろに隠れて、お詫びしていますなんて、人に言わせるというのは政府高官のやることではない」と磯崎補佐官の対応を批判した。安住国対委員長代理は「間接話法で答弁するなんて、みっともない話」と酷評した。

 一方、自民党の谷垣禎一幹事長は、与党・公明党の井上義久幹事長に、磯崎補佐官の発言で心配をかけたと謝罪した。しかし、法治国家の根幹ともいえる「法的安定性」について、安保法案で「法的安定性は関係ない」などの発言は大問題で、更迭を含め、総理の毅然とした対応が求められている。(編集担当:森高龍二)