民主党の細野豪志政調会長は1日の記者会見で来年度の一般会計予算要求額が102兆円を超える規模になっていることについて「中期財政試算との整合性を含めて相当懸念される状況だ」と語った。
細野政調会長は「中期財政試算そのものが2016年度で名目2.9%の成長、実質1.7%の成長という数字になっており、日本経済の現状を考えると相当高い目標を掲げている」としたうえで「高い目標を目指すことは必要だが、現実的にそれができるかということになると経済の状況は相当厳しい。そのなかでこのような財政出動となったときに、果たしてこの尺内で収まるのかどうか」と強い懸念を示した。
細野政調会長は「予算については概算要求の段階で相当精査をしていかなければならない」とした。
また、政府与党の安保法案をめぐる動きが活発化していることや民主・維新の両党代表の会談経緯を踏まえて、細野政調会長は「安保関連法案の議論が佳境を迎え、安倍政権が非常に横暴になっている状況で、野党の力を結集していくことは非常に重要だ」とした。
細野政調会長は「野党結集は政権にブレーキかけることと、政権の受け皿になることの2つの大義が明確に存在する。このことをしっかり国民の皆さんに説明することが重要」とし「政策についてはしっかりと協議していくことで合意しており、私の仕事だ。しっかりとやっていきたい」と野党結集へ、まず維新の党とのすり合わせをしっかりやるとの姿勢を示した。(編集担当:森高龍二)