一部の女性たちの間では、いつまでも20代の若さを保っているような「美魔女」への憧れが高まっている。一方で、「若返り」「アンチエイジング」にそれほど関心がない女性も多いようだ。ライオン(本社・東京)が30~40歳代女性を対象に意識調査を行ったところ、77%が、自分の「見た目年齢=自分の外見から推定される年齢」を気にしていた。一方で、74.5%と大多数は、「ダイエットをする」「化粧をする」以外の対策は講じていなかったという(「自分の見た目年齢に関する意識調査」2015年9月14日公表)。
調査は今年7月、30~40歳代の女性208人に対し、インターネット上で実施。サンプル数は少ないが、「見た目年齢が気になる場面」として最も多く挙げられたのは「外出時、鏡や窓に映った自分を見たとき(77.5%)」、2位は「朝、鏡に映った自分を見たとき(66.3%)」、3位は「同窓会など同年代の知人・友人と会ったとき(47.5%)」だった。外出時や同世代に会う機会をきっかけに、客観的に自分を見直し、「見た目年齢」を気にする人が多いようだ。
そんな30~40代の女性たちに、「見た目年齢」に影響を与えると思う要素を聞いたところ、最多は「体型(81.3%)」次いで「ファッション(62.5%)」と「目もとの疲れや衰え(62.5%)」となった。年齢を重ねれば体型は変化するし、若い頃と同じファッションやメイクをするわけにもいかない。同調査では、「見た目年齢」に影響を与えると考えられているファッションも聞いているが、多かったのは「衣類が年齢に合っていない(77.4%)」や「衣類が体型に合っていない(64.2%)」だった。見た目年齢とどう向き合うか、悩みを抱える女性もいるだろう。
しかしながら、8割の女性が「見た目年齢」を気にする一方、74.5%の人は「ダイエット」や「化粧をする」以外の対策は講じていないようだ。ちまたにはダイエット食品やグッズ、エイジングケアをうたう化粧品があふれ、女性たちのニーズを掘り起こしている。近年、美容外科では数万円から「若返りのプチ整形」が受けられるところも増えているが、こうしたダイエット関連・化粧品に比べれば、まだあまり一般的ではないのかもしれない。(編集担当:北条かや)