MAZDA、水素で動くロータリースポーツ発表か? 東京モーターショーで「スポーツコンセプト」世界初公開

2015年10月03日 12:12

Mazda Sports Concept

写真を公開した「マツダ・スポーツコンセプト」、典型的なロングノーズ&ショートデッキで、コンパクトなロータリー・エンジンを搭載するとしたら、完璧なフロントミッドシップとなるはず

 10月28日から11月8日まで開催予定(一般公開は9月30日から)の第44回東京モーターショーの各メーカーの出展概要が少しずつ入り始めている。そのなかから気になるニュースをピックアップして情報をお伝えしていこう。

 まず第一弾、気になるのはMAZDA。リリース情報によると、スポーツカーのコンセプトモデル「マツダ・スポーツコンセプト」を世界初公開するという。現在までのところ、マツダ・スポーツコンセプトについて分かっているのは、斜め後方からのものと思われる写真画像1点のみ。車両主要諸元などの詳細については、いっさい発表されていない。マツダは、このスポーツコンセプトについて、「新しさのなかにスポーツカーの正統を感じさせる、マツダのスポーツカーの歴史を凝縮させたようなスタイリングを備えたモデル」としている。

 リリースによると同社ブースには、このマツダ・スポーツコンセプトと共に、世界で初めて量産型ロータリーエンジン(RE)を搭載し、1967年にデビューした「マツダ・コスモスポーツ」を“復刻展示する”とある。ということは、スポーツコンセプトはロータリー・エンジンを搭載した「RX」の流れを汲んだスポーツクーペである可能性が高い。

 公開された画像を見ると、典型的なロングノーズ&ショートデッキで、キャビンは極めて小さい。そのプロポーションから創造するに、ロータリー・エンジンを完璧なフロントミッドシップ搭載したリアルスポーツと思われる。

 マツダは2012年6月に「RX-8」の生産を終了して以来、ロータリー・エンジン搭載車を発売していない。熱烈な「RXファン」はRE搭載車復活を渇望しており、今回のマツダの発表は、1971年デビューの「サバンナRX-3」を経て、1978年に誕生し、その後の日本のスポーツカーを代表する1台となった「マツダRX-7」が、SKYACTIV技術を得てようやく復活するのでは、と期待の声が高まっている。

 かねてより噂に上っては消える、開発が続けられているとされる1.6リッター(800cc×2ローター)の次世代ロータリー・エンジン「16X」を、同社ロードスターのプラットフォームに搭載して登場するスポーツモデルがあるとされている。それが、今回公開される「マツダ・スポーツコンセプト」であり、RE搭載次世代MAZDA SPORTS「RX」となることは間違いなさそうである。

 ロータリー・エンジンはガソリンだけでなく水素でも回り、MAZDAでは既に水素エンジンとして実証実験に成功している。2017年には量産型ロータリー・エンジン発売50周年を迎える。

 水素で疾駆するMAZDAロータリースポーツ、わくわくするではないか。MAZDAの前身である東洋工業の創立100年は2020年だ。(編集担当:吉田恒)