【今週の振返り】好決算と追加緩和の予感に心躍り533円上昇の週

2015年10月24日 20:36

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4~9月期決算は思ったよりも良さそう。日米欧の追加緩和の足音も近づいてきた。そんなマインドの改善が、しつこかった上海との「中日連動」を終わらせた。

 19日の日経平均は3日ぶりの反落。前週末16日のNYダウは74ドル高で8月19日以来2ヵ月ぶりの高値をつけた。NASDAQもS&P500も上昇。9月の鉱工業生産指数は-0.2%で2ヵ月連続で低下したが、10月のミシガン大学消費者態度指数速報値は前月の87.2から92.1に上昇し市場予測の89.0を上回った。「生産指数は悪く、消費指数は良い」という最近のトレンド通り。GEの決算は減収減益でもEPSは市場予測を上回り、金融部門の縮小を好感され株価は上昇。ハネウェルは12月期本決算の売上高を下方修正して株価を下げた。アリババ、ツイッターは材料があり上昇。CME先物清算値は18365円。19日朝方の為替レートはドル円が119円台前半、ユーロ円が135円台半ばで円高が続く。

 日経平均は9円安の18282円で始まる。TOPIXも小幅マイナスで開始。寄り高で始まった序盤は18200円付近まで下落した後、午前9時台は18200円をはさんだ小動きに。しかし10時台には18100円を割り込み、10時16分には18078円まで下落する。10時30分に上海市場が高く始まるといったん反転するが、上海がマイナスまで下げるとつられて下落。中国のマクロ経済統計ラッシュを前に上海総合指数は乱高下した。11時に発表された中国の7~9月期の国内総生産(GDP)は年率換算+6.9%で4~6月期から0.1ポイント減。政府目標の7%に届かなかったのは09年1~3月期以来、約6年半ぶり。9月の小売売上高は+10.9%で市場予測の+10.8%より良かったが、9月の鉱工業生産は市場予測の+5.9%を下回る+5.7%、1~9月の都市部固定資産投資は市場予測の+10.8%を下回る+10.3%だった。全体的にみれば弱いものの、それほど深刻ではなかった。

 GDPが市場予測の+6.8%より良かったせいか、直後に上海市場はプラスにはね上がり、ドル円は円安に大きく振れて日経平均も18200円に接近するが、為替と日本株はアッという間に押し戻される。それでも上海はプラスのままでさらに上昇し、日経平均もV字を描いて18200円を突破する。黒田総裁が日銀支店長会議で「景気は緩やかな回復を続けている」「物価は当面0%前後で推移する」「量的、質的緩和では必要な調整を行う」と発言。10月30日のことは、まだわからない。上海はプラスを維持し、その後の11時台は18200円をはさんで動き、前引けは101円安の18190円だった。

 上海はプラスのまま午前の取引を終え、後場の日経平均は下げ幅を大きく圧縮して1ケタ安で再開。すぐにTOPIXとともにプラスに浮上して18300円台にタッチし、午後0時32分に18314円の高値を更新。中国の経済指標発表イベントを通過して買い戻しが入ったが、為替が円高に振れるとすぐ息切れし18200円台のマイナス圏に戻ってしまう。ズルズル小刻みに下落するが18200円は割らないまま2時を迎える。上海市場の午後の取引はプラスで再開したものの、どんどん下げていきマイナス圏になっても下げ止まらない。日経平均もそれにお付き合いし18200円を割り込み、18115円まで下落した。円高に振れて中国関連、インバウンド消費関連が弱い。それでも安値更新にはならず、上海に同期して少し反発。9月の民生用電子機器の国内出荷額は10.4%減で3カ月ぶりのマイナス。上海が一時的にプラスになったこともあり終盤は18150円付近でもみあうが、大引けでぐっと下げて160円安の18131円で反落した。TOPIXは1500台を守れなかった。上海総合指数は結局0.13%の小幅安で終えていた。

 日経平均終値は160.57円安の18131.23円、TOPIX終値は-11.09の1494.75。薄商いで、売買高は18億株で9営業日ぶりの20億株割れ、売買代金は1兆9952億円で8月17日以来約2ヵ月ぶりの2兆円割れを喫した。値上がり銘柄数は636、値下がり銘柄数は1156。値上がりセクターはその他製品、建設、小売、水産・農林、倉庫、電気・ガス、医薬品の7業種。値下がりセクターは26業種で、下位はゴム製品、非鉄金属、鉄鋼、卸売、鉱業、電気機器などだった。

 20日の日経平均は反発。週明けのNYダウは14ドル高。中国のGDPなど経済指標には懸念と安心感が交錯し、ヨーロッパ市場はまちまち。NY市場は終盤までほぼマイナスだったが、最後の最後でプラスに滑り込んで3日続伸。NASDAQもS&P500も小幅高だった。NY連銀のダドリー総裁が「利上げは時期尚早」と発言して支援材料。前週とは言っていることが違うが、君子は豹変す? モルガンスタンレーは減収減益でEPSも市場予測を下回ったが、VISAやナイキなど消費関連は大幅高だった。原油先物も金先物も下落。為替のドル円は119円台半ば、ユーロ円は135円台前半で前日とあまり変わらぬ水準。CME先物清算値は18270円だった。

 前日に11月4日上場のゆうちょ銀行<7182>とかんぽ生命保険<7181>の公開価格が決まり、どちらも仮条件の上限でゆうちょ銀行は1450円、かんぽ生命は2200円。日本郵政<6178>の公開価格は26日に決まる。日銀の「さくらレポート」は全国9地域全てに「回復」の文字が入ったが4地域で景気判断を引き下げた。日経平均は114円高の18245円と自律反発気味に始まる。TOPIXは1500台に戻してスタート。午前9時5分の18253円をピークに徐々に下げ、9時台のうちは18200円台を保っていたが、10時台に入ると18200円割れ。TOPIXも1500を割り込んでしまう。それでも両指数ともプラスは維持する。上海市場はマイナスで始まり、いったんプラスに戻し再びマイナスに落ちる乱高下。上げ幅を圧縮して10時16分に18172円の安値をつけた日経平均も18200円台に一時乗せる。TOPIXは1500台回復。しかし11時台は急落し11時12分に18147円まで下げ、かろうじてプラス維持。そこから上海の下げ幅圧縮に連動して持ち直し、前引けは52円高の18183円。TOPIXは1500割れだった。