日経平均終値は347.13円高の18554.28円、TOPIX終値は+27.53の1526.81。売買高は21億株、売買代金は2兆2258億円で、3営業日ぶりに20億株以上、2兆円台を回復した。値上がり銘柄数は1650、値下がり銘柄数は200で掛け値なしの全面高。全33業種がプラスで、上位は鉄鋼、非鉄金属、電気機器、機械、パルプ・紙、ガラス・土石など最近、中国不安で不振だったセクター。下位は医薬品、鉱業、小売、空運、食料品、不動産など内需ディフェンシブ系が目立った。
22日の日経平均は3日ぶりに反落。ヨーロッパ市場が反発してNYダウはほとんどの時間プラスだったが、取引終了直前にマイナスになり48ドル安と反落。NASDAQもS&P500もマイナスだった。フェラーリが新規上場しNY証券取引所は「赤い跳ね馬」があふれてご祝儀ムード。ティッカーシンボルはF1グランプリ発足の1950年以来900戦以上参戦に敬意を表し「RACE」。初値は公開価格を15.3%上回った。将来フィアットから独立する予定。前日のヤフーの決算は減収減益でEPSは市場予測を下回ったが、この日のボーイングは純利益25%増でEPSは市場予測を上回り通期の売上高、EPSを上方修正。GMは減収減益でもEPSが市場予測を上回るなどこの日の企業決算は全般的に良かった。ウエスタン・デジタルがメモリー大手のサンディスクを買収という大型M&Aのニュースもあったが、終盤にバリアントの不正会計問題が飛び込み、ヘルスケア関連が急落してNYダウを押し下げた。長期金利は下落し原油先物は3日続落、金先物は反落。為替のドル円は120円近辺、ユーロ円は135円台後半。CME先物清算値は18435円だった。
前日4時に政府観光局から発表された9月の訪日外国人数は46.7%増で9月としては最高。10月6日に通年で過去最高を更新した。中国からは約2倍の99.6%増で8月の2.3倍、7月の2.1倍、6月の2.7倍から伸び率が鈍化したが、急減ではない。7~9月期の訪日外国人の消費総額は81.8%増で1兆円を突破し、1人当たり平均18.7万円使う。インバウンド消費は巨大市場に成長した。前日大引け後に日本電産<6594>が4~9月期決算を発表し、売上高は20%増、営業利益は19%増、純利益は30%増で中間期では過去最高だったが市場予測は少し下回った。通期見通しは据え置き。
日経平均は110円安の18443円で始まる。TOPIXも10ポイント低下して開始。10月の最高値をつけた前日は25日騰落レシオが123.19で「買われすぎ」シグナルが点灯していた。午前9時2分に18436円まで低下するが、そこで底を打ってプラス圏に浮上し9時39分に18579円の高値を取る。その後は小幅マイナスの水準で安定。10時30分に8月の毎月勤労統計の確報値が発表され、実質賃金指数は速報値から0.1ポイント下方修正され+0.1%だが2ヵ月連続プラス。1人当たり現金給与総額は+0.4%。上海市場はマイナスで始まるが11時台になるとプラスに浮上。日経平均もプラス圏になり、前引けは11円高の18565円でTOPIXもプラスだった。
後場の日経平均は小幅マイナスで再開。しかし午後0時台のうちに18500円を割り込んで下げ幅拡大。1時台も下げ止まらず18400円も下回り、1時50分に18376円のこの日の安値をつけた。朝方は一時120円にもタッチしていた為替のドル円が円高に振れる。2時に小幅プラスで再開した上海市場もすぐマイナスに落ちて下げ幅を拡大する展開。しかし2時台の日経平均はそれに連動せず18400円台前半から半ばの水準で推移する。上海は前日終値付近まで戻す。そのまま大引けになり118円安の18435円で3日ぶりに反落した。TOPIXも下落。上海総合指数は結局1.44%上昇し、東京市場との関係は前日と逆。前日からの「脱・中日連動」はまだ続いている。
新規IPOが1件。がん免疫治療薬の研究、開発、製造、販売を行うグリーンペプタイド<4594>が東証マザーズに新規上場。公開価格450円に対し9時15分、8.0%安い414円の初値がついて黒星。バイオ関連銘柄の人気も今は昔なのか、直近本決算で多額の赤字を計上したことが嫌気された模様。最近の公開価格は公募仮条件の上限がほとんどだが、この銘柄は珍しく下限で決まっていた。そんな銘柄自体の悪さ、郵政3社上場直前のタイミングの悪さに加え、上場後も連日ストップ高だったAppBank<6177>に個人投資家の軍資金が流れたか?
日経平均終値は118.41円安の18435.87円、TOPIX終値は-8.59の1518.22。売買高は18億株、売買代金は1兆9835億円で20億株割れ、2兆円割れに逆戻り。値上がり銘柄数は571、値下がり銘柄数は1170。食料品、鉄鋼、水産・農林、倉庫、海運、パルプ・紙、空運の7業種が上昇。下落は26業種で、その下位は医薬品、建設、精密機器、その他金融、証券、保険などだった。
23日の日経平均は大幅反発で18800円台乗せ。ECB理事会後の記者会見でドラギ総裁は12月にも追加緩和に踏み切ることを示唆。ECBへの預金金利の引き下げにも言及した。ドイツ、フランスの株価は2%を超える大幅高。NYダウは「待ってました」と朝方から大幅高で、9月の中古住宅販売件数が+4.7%で市場予測を大幅に上回ったこともありさらに上値をうかがう展開。終値は320ドル高の大幅反発でNASDAQもS&P500も大幅高だった。企業決算は、キャタピラーは減収減益でEPSも市場予測を下回り通期のリストラ費用を積み増したが、マクドナルドは減収ながら7四半期ぶりの増益でEPSは市場予測より上。原油先物は4日ぶりに反発し金先物は続落。ECBが年内追加緩和を示唆したことで為替は円に対しドル高、ユーロ安で反応しドル円は120円台後半、ユーロ円は134円台前半。CME先物清算値は18885円と上昇した。