生活の党の小沢一郎代表は12月10日付発行の党機関紙で「オリーブの木構想で野党が一体になって戦えば、必ず政権交代は実現する」と呼びかける。
小沢代表は「野党が一つの政党にまとまって戦えばベストだが、現状で各党が解散し、ひとつの政党になるのは無理」と判断していることを示したうえで「今の自公政権では国の将来や国民の生活を守ることができない、これを代えるべきだという点で一致する政党が手を携えて候補者を一本化して戦えば国民の支持は必ず得られる」と選挙に勝つことができるとしている。
その方法として、小沢代表は「既存の政党はそのままにして、統一名簿を作るために、例えばオリーブの木という新しい届け出政党を作り、そこに基本的な考え方が同じ人がどこの政党からも個人で参加するという方法がある」と提唱。
小沢代表は「民主主義で主権者が自らの意思を表す最大の機会が選挙。その受け皿を作ることは決して野合などではない」と、野合とする与党側の批判をけん制している。
小沢代表は、安保法制と原発については野党の各党が一致できると思うとの認識を示した。また、民主党が野党連合の軸になることも明記。「野党第一党として政権交代に向けてしっかりしてもらわなくてはいけない」と民主党にエールを送った。また、野党協力で参院選、衆院選を戦おうという各党のコンセンサスが年内にできればと思っていると合意の時期の目途を年内を目指す考えを示した。(編集担当:森高龍二)