峠も楽しめる最強ビッグスクーター「TMAX」の2016年モデルが発売

2016年01月30日 19:48

峠も楽しめる最強ビクスクの2016年モデルが発売

写真は新色カラーのマットライトグレーメタリック3の標準モデル「TMAX530 ABS」

 ヤマハ発動機<7272>のTMAX530シリーズの2016年モデルが、1月26日に発売となった。「TMAX530 ABS IRON MAX(アイアン マックス)」では、ゴールドホイールを新たに採用し、エンブレムも同じくゴールドにして上質感を出した。標準モデルの「TMAX530 ABS」には、軽快感とクオリティ感を備える新色の「マットライトグレーメタリック3(マットシルバー)」を追加した。価格は「XP500A TMAX (TMAX530 ABS IRON MAX)」本体価格1,010,000円(税抜)、「XP500A TMAX(TMAX530 ABS)」本体価格980,000円(税抜)。

 そもそもこのTMAXシリーズは、最初に欧州で人気に火がついたもの。スクーターの形状をしているが、スポーツモデルのような機動性や操縦安定性を兼ね備えた新たなジャンルとして、ヤマハがプロダクトアウトしたものだった。その証拠に、ヤマハではスポーツモデルのジャンルとして位置づけられている。

 パワートレインはDOHC2気筒530ccエンジンを搭載し48ps の最高出力を誇る。他のメーカーではさらに大排気量でパワーのあるモデルもあるが、そもそもコンセプトが違う。他は快適性を重視したスクーターであるのに対し、TMAXはスクーターの形状をしつつも走りを重視したスポーツモデルだからだ。

 違いのいくつかをあげるとすると、まずフロントサスペンションに倒立式を採用していることがある。これによってバネ下重量を低減でき、良質な乗り心地や路面追従性が向上し、素直なハンドリング特性になるのだ。また、ABS搭載のフロントブレーキには高いコントロール性を実現する、ラジアルマウント式キャリパーを採用し、267mm径のダブルディスクで制動力も高めている。こういった装備はスポーツモデルで使われるものだ。

 さらにLEDデュアルヘッドランプやスマートキーなど、ワンランク上の装備も搭載している。スマートキーとは、イモビ通信機能が付いているキーをバイクに近づけると、自動的にIDを認証してオーナーを識別してくれるもの。これにより、スタートスイッチを押すだけでハンドルのロックが解除され、電源ONとなるのだ。

 価格はちょっと高いものの、普段は快適な街乗り走行をこなし、ワインディングではパワフルなエンジンやスポーツモデル並のサスペンション、ブレーキ、深いバンク角で、コーナーリングを堪能できるのだ。走りも楽しめるビッグスクーター、いや、スクーターの形をしたスポーツコミューターのTMAXに乗ってみれば、その違いに気がつくはずだ。(編集担当:鈴木博之)