シンクエージェントは、消費者のマルチデバイス使い分け実態について調査を行った。その結果年代や性別によってスマートフォンやタブレットの利用用途が異なることや保有デバイスにも差があることが明らかになった。また、PC利用者の4分の1の層はPC利用が減り、スマホやタブレットの利用に移行している実態が浮き彫りになった。
スマートフォンやタブレットが普及し、消費者の利用出来るデジタルデバイスが多様化したことで、その使い方のパターンも人により様々な様相を呈している。企業などは今、スマホ対応に躍起になっているが、本当に全てのサービスでスマホが使われているのか、また、タブレットとPCはどう使い分けられているのだろうか。
電話以外のスマートフォンの利用実態は、トップがメールで91.3%、続いて52.7%の同率でメッセージ・タイプのSNSと地図ナビゲーションだった。それに動画鑑賞が41%だった。世代別の利用法は、地図ナビゲーションは圧倒的に高年齢層が多く利用し、動画サイトやアプリ利用に関しては20代前半が飛びぬけている。
スマートフォン以外の所有デバイスではノートパソコンが67.6%とトップで、デスクトップパソコンは44.2%となっている。8インチ以下のタブレット端末と9~10インチのタブレット端末は、各10%前後が保有していると答えている。
またスマートフォンを除くデバイスは、女性は全年齢層で男性よりもノートパソコンの利用率が高く、男性は高年齢層になるほどデスクトップパソコンを利用する傾向があることがわかった。
タブレットの保有率と利用率は5歳刻みの年代ごとに7%から13%と波があるが、利用率は女性の方が多く、ノートPCの利用率と反比例している。このことから、女性はタブレットをノートPCの代替機器として活用している様子が見て取れる。
PC利用者のスマホやタブレットへの移行状況は、全体の2割強のPCの利用が減少しており、特に、メールやニュース、動画、検索エンジンの利用はスマートフォンやタブレットへ移行している。(編集担当:久保田雄城)