「Pepperだらけの携帯ショップ」、ロボット接客はどこまで?

2016年02月11日 08:29

 ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」だけが接客する携帯電話ショップ「Pepperだらけの携帯ショップ」(東京都港区)が3月28日から4月3日までの期間限定でオープンする。ロボットだけの接客は世界初だという。複数台のPepperが、客の呼び込み、受け付け、来店目的などのヒアリング、商品紹介などの業務を分担して行うとしている。

 ロボットを接客に使おうという試みは、ソフトバンクだけではない。日本航空(以下JAL)と野村総合研究所は、9日から18日まで、羽田空港でサービスロボットを活用した接客サービス向上の実証実験を行っている。ロボットは、動きの自由度が高く、多言語への対応が可能という評価から、仏アルデバラン社製「NAO」が使用される。

 実証実験は、羽田空港第1旅客ターミナルビル南ウィングのJALインフォメーションカウンターと保安検査場Cの前で実施。カウンターでは、ロボットと併設したデジタルサイネージを連動させて空港施設の案内、航空機の運航状況や行き先の天候・口コミ情報などを対話形式で客に提供する。

 さらに、保安検査場前では、締め切り時刻をアナウンスする業務において、スタッフがスマートウォッチからロボットに指示を送信し、ロボットからの通知をスタッフが受信するといった連携をするという。さらに、多言語(英語・中国語)による、訪日外国人へのロボット活用の可能性も検証対象となる。

 ロボットによる接客は、最初は物珍しさから人気が出るかもしれない。高い技術を現場にいち早く応用しようということだろうが、ロボットによる対面接客が、サービスを受ける客側にどこまで受け入れられるか、注目したい。(編集担当:城西泰)