電力と住宅が初のコラボ。東電と三菱が新築戸建て向け電気料金プラン

2016年02月16日 16:44

 東京電力と三菱地所ホームは、4月1日以降に三菱地所ホームの全館空調システム“エアロテック”を導入した新築戸建住宅向けの電気料金プランを開発し、申込みの受付を開始した。電力会社と住宅メーカーのコラボレーションは初めてだという。

 電気料金プランは、東京電力が電力小売全面自由化に合わせてご用意した「プレミアムプラン」と「スマートライフプラン」を“エアロテック”の使用実態に合わせてカスタマイズしたもの。

 料金ブランの「TEPCOプレミアムプラン for エアロテック」は、電気料金の定額範囲を300 kWhまで(「プレミアムプラン」は400kWhまで)と設定し、従来プランより年間2,000円の節約になるとしている。さらにオール電化で全館空調システムを使った場合には「TEPCOスマートライフプラン for エアロテック」という同1万5000円割安になるプランも用意した。

 三菱地所ホームは、「全館空調システムのパイオニア」(同社)として、HEMS(Home Energy Management System)と連携することにより、空調にかかわる消費エネルギーを大幅に削減することも可能なシステムだとしている。

 経済産業省によると、電力小売自由化に参入する小売電気事業者は8日現在で169件が事前登録されている。さらに審査中の案件も115件に上る。どのような差別化をしていくか、付加価値を付けていくかは、自由化直前になって競争が過熱している。(編集担当:城西泰)