言いたい事だけ言う。無茶苦茶 総理発言に批判

2016年03月02日 20:33

 民主党の枝野幸男幹事長は2日の記者会見で、同日開かれた参院予算委員会で安倍晋三総理が「今任期中に憲法改正を成し遂げたいと考えている」と発言したことへの受け止めについて記者団に聞かれ「自民党の憲法改正草案に対しては『行政府の長として(委員会に出席しているので)答えない』と言いながら、言いたいことだけ言う。そこは無茶苦茶じゃないか」と憲法改正を主張しながら、自党の改正草案については答えない安倍晋三総理の姿勢を強く問題とした。

 枝野幹事長は「憲法改正の中身以前の問題だ」と切り捨てた。そのうえで、こんな滅茶苦茶な答弁を許しているのはみなさん、日本のメディアだということをしっかり受け止めて頂きたい」と総理答弁の支離滅裂さに切り込みが足りないとしてメディアに報道機関としての姿勢を強く求めた。

 枝野幹事長は「自民党の憲法草案は大日本帝国憲法よりさらに時代が遡ってしまっている」と問題視している。

 また、枝野幹事長は「憲法改正議論で、何をどう変えたいのかという点の指定なしに改正したいなんて、論理的にあり得ない話だ」と当然の疑問点を強く提起した。

 さらに、自民党内には野党を巻き込んでの議論をしなければいけないとの考えから緊急事態条項から考えようという意見もあるが、との記者団の質問には「そういった方がいるなら、まず、安倍さんを総裁から引きずり下ろすことが責任ではないか」と安倍総裁の下では議論にならないとの思いを鮮明にした。(編集担当:森高龍二)