「漢方デスク」は、全国の男女を対象に漢方治療に関する意識調査を行った。8割弱の人が漢方薬を服用したことがあるが、服用経験に関わらず漢方治療を受けるまでのハードルとして「自分の症状に漢方薬は効果があるのか」等である。
「漢方デスク」は、全国の男女を対象に漢方治療に関する意識調査を行った。
その結果、8割弱の人が漢方薬を服用したことがあるが、服用経験に関わらず漢方治療を受けるまでのハードルとして多くあがったのは「自分の症状に漢方薬は効果があるのか」「診療代、薬代が高額になるのではという不安」の順だった。また、かかりつけの医師により診察、処方される漢方薬を求めている回答者が半数を超えている。
漢方薬を服用したきっかけは「受診した医療機関で漢方薬が処方された(45.6%)」、「自然由来なもの、漢方そのものに興味・関心があったから(36%)」という声が多く、「漢方治療を受けた(漢方薬を服用した)のは、どの様な悩み(症状)からですか?」という設問では、「月経に伴う症状、更年期障害、不妊など(31.8%)」、「風邪やインフルエンザなどの急性疾患(22.9%)」、「原因のはっきりしない不調(不定愁訴)(20.2%)」という回答が続いている。
続いて、「漢方で治療を受ける際にどんなことがハードルになりましたか?」という問いは、「自分の症状に漢方薬は効果があるのか分からないこと(38.6%)」、「診察代、漢方薬の費用が高額になるのではないかという不安(34.1%)」、「どの病医院が良いのかが分からないこと(28%)」という回答が上位に並んでいる。
こうしたことから専門家による適切な情報提示や事前の情報把握が必要であると考えられるだろう。
「どれぐらいの期間にわたって漢方薬を服用しましたか?」という設問では、「1週間未満30.3%」という回答がトップで、「3ヶ月以上1年未満(18.8%)」、「1年以上(18.4%)」と続いている。比較的短い期間の服用も目立つが、長期的な服用も多いことが分かる。
「漢方の治療を受けてどれほど症状の改善がみられましたか?」と聞いたところ、「回復した実感があった(37.8%)」、「あまり回復した実感がなかった(33.2%)」、「とてもよく回復した(19.6%)」という回答が続いている。
通常の医薬品だけではなく漢方薬と上手に付き合うことも自分の健康にも役立つであろう。(編集担当:久保田雄城)