S、M、Lなどの表記でも、商品によって大きさは異なる。別途サイズ表などが用意されているので注文の際に細かい数字を確認しておきたい。手持ちの服と仕上がり寸法とを比べてみると大体大きさの見当がつけられるので、より確実な買い物ができる。
カタログ通販のベルーナ<9997>が、メルマガ会員の10代~80代の男女を対象に、「衣類のサイズ」にまつわるアンケートを行った。その結果、「サイズの合わない服を購入してしまったことがある」人が全体の92.8%もいることが分かった。「サイズの合わない服を着た経験がある」人も75.6%にのぼり、サイズ選びの難しさが浮き彫りとなった。
特に通信販売は実際に商品を手に取ることができず、試着ができないため、商品選びが難しい。「普段からサイズのあっていない服を着ていますか」という問いにも21.8%の人が「はい」と答えており、「合わない」と感じてもそのまま着続けている人も珍しくないようだ。具体的には、「身長に合わせるとウエストが合わない」、「無理して着たら破けた」などのトラブルを8割以上の人が経験している。
サイズが合わない服は着ているだけでストレスになってしまうし、体を締め付けたりする場合は健康にも悪影響を及ぼしてしまう。多少手間がかかっても交換や返品をしてもらうことを考えたい。しかし、通信販売には原則としてクーリング・オフ(無条件解約)はない。販売元によっては交換や返品を受け付けていないこともあるので、購入の際には条件を確認しておく必要がある。
ニッセン<8248>、ベルメゾン<8165>、セシール<9937>などは商品が届いてから2週間前後、ベルーナは8日間以内であればユーザー都合での返品や交換ができる。発払いでの返送という形になるので、大型商品などは送料が高くなってしまうので注意したい。「未開封の商品に限る」「空き袋など全て同封する」など条件が設定されている場合や、郵送業者を指定されている場合も多い。セシールは指定の場所へ引き取りに来てくれる無料返品引き取りサービスを設けている。またAmazonでは、服や靴といったアパレル商品の返品の際の送料が30日間無料になるというキャンペーンを展開中だ。
通販は実物を見ていない以上、商品が合わない可能性は大いにある。通販を利用したら、商品が届いてすぐに中身の状態を確認しよう。電化製品などにはマニュアルを見ながら使いそうな機能を最初に試しておくことも大切だ。 商品に不具合のないことが分かるまで梱包材は捨てずにとっておく、 部品・付属品・マニュアルなどは無くさないようにするなど、慎重に行動したい。(編集担当:久保田雄城)