日中に眠気を感じている人は8割以上! もしかするとナルコレプシーかも?

2016年04月27日 12:06

 日増しに気候が良くなり、街の緑も日増しに濃くなる今日このごろ。日中の眠気に悩まされている人も多いだろう。

 クロス・マーケティングは、一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に在住する16歳~69歳の男女を対象に「睡眠に関する調査」を実施した。

 それによると、睡眠の満足度では、「満足(かなり満足+やや満足)」と、「不満(かなり不満+やや不満)」の割合が同じ34.3%という結果となった。「満足」年代別に見ると、男女ともに60代の満足度が高い。

 睡眠の不満理由では、「睡眠の質が悪い」(60.1%)と「睡眠時間が短い」(50.6%)が半数を超えており、他の項目と比べて圧倒的に高くなっている。

 日中の眠気の有無では、「眠気がある(毎日ある+よくある+たまにある)」が85.4%と、日中に眠気を感じている人が大多数を占める。さらに(毎日ある+「よくある」を性年代別に見ると、男性よりも女性の方が眠気を感じており、なかでも10代女性にその傾向が強いことがわかった。

 多くの人が日中の眠気にやはり悩まされているようだが、やはりなんといっても一番の原因は睡眠不足に尽きるだろう。忙しい現代人、なかなか十分な時間を確保するのは難しいかもしれないが、意識的に取るように心がけるのがまずは第一歩である。それ以外にも低血糖などが原因で引き起こされることもあるようだ。

 しかし、ひょっとするとそれはナルコレプシーかもしれないので注意が必要だろう。聞きなれない言葉だが、これは日本語にすると「過眠症」という意味だ。睡眠障害の一種で「日中も起きていることが出来ない病気」である。

 普通は夜、8時間ほど眠れば、次の日の昼間に眠気を感じる事はないし、感じたとしてもそれは十分に我慢できる範囲のものである。でも、ナルコレプシーを患っていると「夜間10時間以上も眠り続け、日中も耐え難い眠気に襲われる」「家電のスイッチを落としたかのように、突然眠り始める」という症状を繰り返すことがあるという。

 「陽気が良くなったら、眠いだけ」と安易に決めつけずに、継続的に眠気がひどい時には、このような病気の可能性を疑うことも必要だろう。(編集担当:久保田雄城)