女子高生はなぜビジネスになるのか? 働く女子高生の実態は?

2016年05月21日 19:23

画・女子高生はなせ_ヒ_シ_ネスになるのか? 働く女子高生の実態を追う

女子高生という肩書きをつけると世間の関心が高まることに注目し、サポートする企業が増え続けている。JKマーケットと呼ばれ、企業や学校法人からもサポートを受けて働く女子高生たちが増えることで市場が動き始めている。

 近年、女子高生に焦点を当てたビジネスが注目を集めている。2009年に初版が刊行された「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に代表されるように、一見取っ付きにくい分野においても「女子高生」という肩書きがつくと世間の注目が急激に高まる。そうした動きに合わせ、女子高生をサポートする企業なども現れ始めている。

 女子高生マーケットとよばれるこの動きは、書店とのコラボ、アイドルの育成プロデュースに留まらず、女子高生社長や女子高生棋士、女子高生レーサーなども出現している。

 なぜ女子高生という「ブランド」が売れるのか。シンデレラフェスに代表される女子高生ビジネスをサポートしてsharewayの森田吏氏は「JKは、良い、悪いの判断が早く、商品やサービスでも、自分たちで新しい使い方や楽しみ方を発見していきます」と語っている。女性の生き方が多様化する中で、まだ学生である女子高生たちの生き方にも変化が訪れているようだ。

 社畜JKとして話題を読んだ大和田美咲さんは女子高生である時間を「特権的な3年間」だと語っている。中学生のような制約もなく、女子大生のように大人でもないため、自由な発送が生まれやすい。女子高生同士の間には連帯感が強く、SNSなどを通して情報が拡散されるため話題にもなりやすいと言う。

 また、中学生だった頃に企業をし、女子高生起業家として活躍、現在は女子大生起業家として活動をしている椎木里佳さんは自身のホームページで「日本の若者にやる気がない、夢がない、と言われている現状を変えたい。若者に『自分もやれば出来る!』ということを見せたい」と語っている。それを体現するように16年2月に、ForbesASIA主催「30 UNDER 30」で、メディア・マーケティング&広告部門「30歳以下の世界が注目すべき30人」に選出されている。

 世界的に名を轟かせるForbes誌の受賞は、この日本の動きに世界が注目しているということに他ならないだろう。(編集担当:久保田雄城)