いつかは手に入れてみたいもの。そんな憧れの「モノ」の一つや二つ、誰しも持っているはず。男性ならば車や時計、女性ならばハイブランドのバッグや洋服などが一般的だろうか。
ハイエンドな製品は商品そのもの大きな魅力だけでなく、商品に付随する付加価値も高い。
今や、高級日本車の代名詞のようになったトヨタ<7203>のレクサスもその一つだ。格好良さと高級感を兼ね備えた最高峰の国産車として1998年に登場して以来、20年近くにわたって人気を維持し続けているレクサス。その人気の秘密は、車の性能や内装、外装だけではなく、「壊れにくい車」として日本が世界に誇るトヨタというブランドの安心感も魅力の一つだ。
高級腕時計として名高いロレックスも、長年にわたって世界中で根強い人気を保っているハイブランド商品だ。今や腕時計が欲しければ、百均でも手に入る世の中。百均と言わないまでも、「正確な時間を知る」という目的だけならば、数千円も出せば正確な時計が手に入る。それでもなお、ハイブランドの腕時計を求めるにはやはり理由がある。そもそもロレックスが世界的に認知されている大きな理由は、その頑丈さにある。独自に開発されたオイスターケースにより、他の腕時計に比べて埃や湿気に強く、少々落としても壊れにくい。エベレストの登頂にエクスプローラーが使われたり、潜水実験でサブマリーナの防水性能が実証されたりというエピソードも、腕時計好きにはよく知られた話だ。
住宅では、未だ認知度は低いものの、ハイエンドな日本の木造住宅として注目されているのが株式会社アキュラホームの「AQレジデンス」だ。自身が大工出身で木造住宅に並々ならぬこだわりをもつ同社社長の宮沢俊哉氏が、誰もが夢見る「世界に一つだけの家づくり」を目指して立ち上げた高価格帯住宅の新ブランド「AQレジデンス」。その最大の特長は、宮沢氏の家づくりに共感した日本を代表する各界の匠職人たち、日本有数の庭園を手掛ける庭師・比地黒義男氏。高度な伝統建築技法「数寄屋造り」の数少ない大工職人・杉本広近氏。芸術性の高い左官技術で世界から注目される左官職人・久住有生氏らを招聘し、その技術を結集したことだ。
「安物買いの銭失い」という言葉があるが、値段以上の価値を持つハイエンド商品はその真逆で、ジャンルやカテゴリに関係なく、おしなべて「頑丈」で「快適」であるという共通の特徴を持っている。購入時には高くても、将来的にみれば安上がりでもあるのだ。しかも満足感と充実感は言うまでもない。デフレの世の中、今一度、本当に価値のあるものを見直したいものだ。(編集担当:藤原伊織)