日本人バーテンダー初優勝、「JAMESON」カクテルコンペティション世界大会で

2016年07月02日 17:20

Jameson MrArai

「JAMESON」のミドルトン蒸留所で行われたカクテルコンペティション世界大会に日本代表として出場したみごとに優勝した日本人バーテンダー、東京「Bar霞町嵐」所属の新井和久氏。日本人の優勝は初めて

 アイリッシュ・ウイスキーのブランドとして著名な「JAMESON(ジェムソン)」は、2016年6月21日(現地時間)、アイルランドのミドルトン蒸留所において、カクテルコンペティション世界大会を開催した。そこに日本代表として出場した日本人バーテンダー、東京「Bar霞町嵐」所属の新井和久氏が見事優勝した。このカクテルコンペティション世界大会における日本人の優勝は初めて。

 コンベンション出品作に課せられたテーマは、「Jameson with a local twist」、つまりアイリッシュ・ウイスキー「JAMESON」をベースに、自国らしさでひねりを効かせたオリジナルカクテルであるということ。

 世界大会は、世界各国のローカル大会を勝ち抜いた各国代表のバーテンダーがカクテルの技を競い合った。世界のトップバーテンダーを「JAMESON」の故郷、アイルランドに招き、さまざまな体験を提供するグローバルイベント“Barrelmen’s Homecoming(バレルマンズ ホームカミング)”の一環として開催。第5回目となった2016年退会には、32名のトップバーテンダーが出場し、その技を競い合った。

 日本代表として出場した新井氏は、日本国内大会で2位を獲得した人物。優勝者が指の負傷により世界大会の出場を辞退したため、繰り上げで新井氏が世界大会に出場となった。新井氏は、急遽決まった初の世界大会出場に臆することなく、国内大会で高い評価を得たオリジナルカクテル「Take a break」を披露した。

 「Take a break」は、日本の休憩をテーマに、お茶とお風呂のイメージを「JAMESON」ウイスキーに融合させたカクテル。1930年代の禁酒法時代に人気だった“クラブカクテル”をツイストし、リラックス効果があるほうじ茶、檜、ラベンダーのアロマを卵白で包み込むように仕上げた。この「Take a break」が審査員をはじめ、オーディエンスの賞賛を浴び、ファイナリスト7名に残り、最終選考の結果、見事1位の栄冠を勝ち取った。

 「JAMESON」は、ウイスキー発祥の地として知られるアイルランド・ダブリンで製造されるアイリッシュ・ウイスキー。18世紀ダブリンでつくられるウイスキーは世界最高品質として名高かった。当時、スコットランド人のジョン・ジェムソンがアイルランドへ渡り、アイルランドの伝統を受け継いで、「JAMESON」を完成させました。ピートを使わず密閉炉でじっくりと乾燥させた大麦を原料とし、3回蒸溜によってつくる「JAMESON」の豊かな香味とスムーズな味わいは、アイリッシュ・ウイスキーのスタンダードとして世界中で愛飲されている。日本では、フラッグシップの「ジェムソン スタンダード」、2014年に新発売したリザーブラインの「ジェムソン セレクト・リザーブ」と「ジェムソン ゴールド・リザーブ」の3アイテムを展開している。

 新井氏が勤める「Bar 霞町 嵐」は、西麻布の静かな住宅街にあり、大人の隠個人の邸宅の地下を改装した大人の隠れ家のようなバーだ。自宅のリビングのようにくつろげる、ゆったりとした空間。看板メニューはフレッシュフルーツカクテルで、厳選された旬のフルーツを使い、味、アルコールの強さなどを客の好みに応じて作り上げた、こだわりのカクテルが楽しめる。(編集担当:吉田恒)