菅義偉官房長官は19日の記者会見で、北朝鮮の弾道ミサイル発射について「本日午前5時44分頃及び6時36分頃、北朝鮮西岸の黄州(ファンジュ)付近から、それぞれ1発の弾道ミサイルを発射した模様」と発表した。
菅官房長官は「発射された弾道ミサイルは1発目が約400キロメートル、2発目は約500キロメートル飛翔し、日本海上に落下したと推定される」と語った。また「現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告等の情報は確認されていない」とした。
そのうえで「北朝鮮による弾道ミサイル発射は航空機や船舶の安全確保の観点から極めて問題のある行為。また安保理決議及び日朝平壌宣言に違反するとともに、六者会合共同声明の趣旨に反するもので、北京の大使館ルートを通じ、午前7時59分に北朝鮮に厳重な抗議を行った」と政府として北朝鮮に抗議したことを明らかにした。これに対する北朝鮮側の反応については「外交上のやりとりのことなので控えたい」とした。
菅官房長官は「北朝鮮に対しては常に警戒・監視を行っており、米国や韓国を始めとする関係国と緊密に連携しながら、北朝鮮に(挑発的な行為の)自制を強く求めていく」としている。(編集担当:森高龍二)