日経平均始値は173円高の16855円。高値は10時5分の16938円。安値は2時16分の16740円。終値は128円高の16810円。序盤で16900円台にタッチし、6月1日以来の水準。前場は16900円をはさんで高値圏で小動きするが、上昇幅をやや圧縮して前引け。後場はドル円が107円を割り込んで円高方向に振れると安値を更新し、1時台は16800円も下回る。2時台はドル円が107円台に戻ったので日経平均も16800円台に戻った。読売新聞が「20兆円規模の経済対策」と書くなど経済対策期待は続くが、テクニカル的に過熱した高値圏なので為替の動きに敏感だった。
新規IPOが2件。インソース<6200>が東証マザーズに新規上場。研修など社会人向けの教育サービスを行う。公開価格520円より55.7%高い810円の初値がついた。デュアルタップ<3469>がジャスダックに新規上場。不動産の販売、仲介、賃貸管理や海外不動産事業を行う。公開価格1110円の2.27倍の2520円の初値がついた。7月の新規IPO初値は4戦4勝。28日にもう1件ある。
日経平均終値は128.33円高の16810.22円、TOPIX終値は+8.64の1339.39。売買高は20億株、売買代金は2兆5810億円。値上がり銘柄数は1152、値下がり銘柄数は690。プラスは25業種で、その上位は鉱業、証券、輸送用機器、保険、海運、機械など。マイナスは8業種で、その下位は水産・農林、陸運、医薬品、情報・通信、食料品、サービスなど。上海総合指数は0.36%高だった。
22日の日経平均は2日ぶりに反落。ついに飛び出した、全てを凍らせる要人発言。「日銀の黒田総裁が『ヘリコプターマネーの必要性も可能性もない』と発言」と報じられ、ドル円は一時105円台前半まで円高進行、日経平均先物夜間取引は一時16460円まで急落した。ECB理事会は金融政策現状維持。GMは良くてもインテル、AMEXの決算が悪く、NYダウは77ドル安で10営業日ぶり反落。朝方の為替レートはドル円が105円台後半、ユーロ円が116円台後半。CME先物清算値は16560円。大阪夜間取引終値も16560円。
日経平均始値は197円安の16612円。高値は9時9分の16691円。安値は2時5分の16566円。終値は182.97円安の16627.25円。200円近く下げて始まったが「寄り安」で、9時台は16600円台後半、10~11時台は16600円台の前半と後半の間で動いて底堅い。「ポケモンGO」がついに日本でも配信開始で、日本人もゲットだぜ! 任天堂の株価は急騰し3万円急接近。しかし後場は16600円台前半の値動きで浮上のきっかけがつかめず、2時台になるとドル円が円高に振れたため16600円を割り込んで安値更新。任天堂も利食い売りで一時マイナス。知ったらしまい、ならぬ「出したらしまい」? 日経平均は終盤なんとか16600円台に乗せて終了した。日中値幅は125円で、最近としては小さかった。
日経平均終値は182.97円安の16627.25円、TOPIX終値は-11.88の1327.51。売買高は15億株という少なさでも、任天堂のような値がさ株に集中して売買代金は2兆4289億円。値上がり銘柄数は515、値下がり銘柄数は1322。プラスは金属製品、医薬品、情報・通信、水産・農林の4業種。マイナスは29業種で、その下位は海運、空運、証券、繊維、石油・石炭、ガラス・土石など。上海総合指数は0.86%安だった。
今週の星取は2勝2敗。前週末15日の終値16497.85円から129.40円上昇して今週の取引を終えた。そして今は、マーケットで「ポケモンGO」の威力は10万ボルト級。ジルベール・ベコーにあらず。(編集担当:寺尾淳)