日本の自動車文化を育て守るイベント、第1回「AUTOMOBILE COUNCIL」開催

2016年08月05日 18:32

AUTO COUNCIL

8月5日から3日間、千葉・幕張メッセで開催されている「オートモビル・カウンシル2016」、日本の自動車市場を牽引してきたモデルをはじめ100台を超える往年の名車を展示・紹介する

 たいへんユニークな自動車イベントが開催されている。8月5日から7日まで千葉・幕張メッセで開催する「AUTOMOBILE COUNCIL/オートモビル・カウンシル2016」(主催:オートモビル・カウンシル実行委員会)だ。日本国内外の自動車メーカー9社とヘリテージカーを専門に取り扱うショップ・企業19社が合同で、日本の自動車市場を牽引してきたモデルをはじめ100台を超える往年の名車を展示・紹介、一部で販売するという日本初のヘリテージカー・イベントだ。

 実施に至ったコンセプトは明確だ。「日本は世界一の生産量を誇る自動車大国だ。しかし残念ながら、欧米のように自動車の文化的価値が充分に認められてはいない。インダストリアル面ではトップランナーでありながら、自動車をカルチャーとして捉え、これを広くあまねく共有する機会が乏しい。日本に自動車の文化を花開かせるために“イベントを開催”した」ということ。

 テーマは「クラシック・ミーツ・モダン」とした。オートモビル・カウンシルは、現在までの日本における自動車にスポットライトを当て、日本の自動車文化、ヘリテージの魅力を世界に向けて発信するイベントだという。

 第1回目の今回は、各ブランドの新型車はもちろん、そこに連なるヒストリーがわかりやすく展示されていた。過去の歴史を現在、そして未来へと紡ぐヘリテージカーを入手することも可能。自動車を単なる消費財としてではなく、文化の担い手として捉え、日本をアジアで唯一の、そして真の意味の自動車大国にするために。そして自動車をもっと愛される存在にするために開催したのだとも。

 開催期間中にさまざまなステークホルダーたちの講演やトークショーが催される。また、世界の自動車産業は自動車誕生以来の変革期を迎えたとされるなか、自動車が「Automobile/オートモビル」から「Mobility/モビリティ」に変貌している。こうしたなかで、日本の自動車産業が生んだ過去のクルマから、もう一度そのクルマの魅力を探り、自動車が紡いできたストーリーや文化を見つめ直すイベントでもありそうだ。こうしたイベントを続けることで、もしかしたら新しくて、しかも伝統のある日本の自動車文化が構築できるのかもしれない。

 気になる新型車や日本初公開のモデルなど、魅力的なクルマたちは、別項で紹介する。(編集担当:吉田恒)