内閣法制局に従来の役割期待できなくなった

2016年08月07日 13:11

 民進党の岡田克也代表は憲法改正について、6日、記者団の質問に「これから党内で議論していけばいい」と党内で議論する考えを示した。一方で「(政権内に)やりやすいところをまずやって、次に9条(戦争の放棄規定)に進もうという考え方があるように思う」とし「そこは十分気を付けながら必要なところはしっかり議論していけばいい」と答えた。

 また、岡田代表は安保法制の前提となった憲法9条の集団的自衛権に対する解釈変更に、内閣法制局長官の首の挿げ替えで、歴代の法制局長官が国会答弁で説明してきた「解釈」が覆された事を踏まえ「今まで、事実上憲法解釈について一つの歯止めになっていた内閣法制局が機能しなくなっている、従来の役割は期待できなくなっている」と強い懸念を示した。

 岡田代表は内閣法制局が「政府の1機関である限界を示している」とし「違憲立法審査権について、より司法の役割を重視することは一つの議論としてあるだろう」と語った。

 岡田代表は「党で議論していくが、憲法改正なのか、立法的に対応する問題なのか。違憲立法審査権について今の最高裁判所は消極的に理解しているが、そうではないということを立法的に措置すれば十分ではないかとも思うし、そういうことは一つの議論になりうると思う」と語った。(編集担当:森高龍二)