新華社通信は17日の国家海洋局ウエブサイトの情報として「中国の海洋監視船、中国海警2306、同2101、同2102、同31239の4隻の船隊は17日、中国の釣魚島領海内をパトロールした」と報じた。
外務省が17日午前10時頃に中国公船4隻が領海侵入したことが確認されたとして、金杉憲治アジア大洋州局長が郭燕(かく・えん)在京中国大使館公使に「中国公船による尖閣諸島領海への侵入、同海域での活動は主権侵害で、断固認められない」と強く抗議してきた中での「中国の釣魚島領海内」パトロールの発信は中国が領有権をアピールし、既成事実化を図る狙いとみるほかなく、尖閣諸島を巡る対中政策の難しさをうかがわせている。
ただ、日本としては緊張を高める一方的な行動を行わないよう中国側に自制を求めていくほか、今のところ、手立てはなさそう。中国の動向を注視するほかない。(編集担当:森高龍二)