特定国との共同開発「検討していない」防衛相

2016年09月03日 10:17

 稲田朋美防衛大臣は2日、記者団からイスラエルのガザ地区で攻撃を繰り返しているイスラエルと無人機を共同研究あるいは共同開発することを大臣はどう考えるかと聞かれ「要件がどうかという問題だというふうに思う」としたうえで「専ら他国の領域で地上の人間を攻撃するような無人機を開発するということは考えられない」と答えた。

 また稲田大臣は、イスラエルとの無人機共同開発については「現時点でそういった特定の国との共同開発・共同研究ということは検討していない」と明確に答えた。

 稲田大臣は、この日の会見で、日中防衛当局間の海空連絡メカニズムについて、記者団に答え「これは定期会合の開催、そしてホットラインの設置、更に艦艇・航空機間の直接通信で構成するということでは一致しているが、具体的内容については中国側と調整を継続中」とした。

 稲田大臣は「相手との関係もあるので答えは差し控えるが、日中間で累次の機会に確認しており、不測の事態の回避・防止のために、本メカニズムの早期運用開始が急務であるというふうに考えている」と早期の運用開始へ努力する考えを示した。(編集担当:森高龍二)