安倍晋三総理とロシアのプーチン大統領との首脳会談が2日、ウラジオストクで開かれ、外務省が概要発表した。それによると、北朝鮮問題について安倍総理が「8月に北朝鮮が発射した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)は従来と質的に異なる新たな脅威で、北朝鮮の挑発行動は安保理決議の明白な違反であり、安保理で厳しい対応をとる必要がある」と提起した。
プーチン大統領も「北朝鮮が核問題を合法化しようとしていることは認められない」としたうえで「問題解決のためには六者協議を再開することが重要」との考えを示したとしている。
安倍総理は「具体的な成果が出るような協議でなければならない」と実効のある対応をしていかなければならない旨を強く求めた。
また、ウクライナ問題について、安倍総理は最近のロシア・ウクライナ間の緊張増大を懸念しているとし、「日本はウクライナ情勢の安定に向けたノルマンディー・フォーマットの役割を評価している。全ての当事者がミンスク合意の履行に向けた努力を継続する必要性があると強調した」。(編集担当:森高龍二)