生活・社民がNHK政党討論番組に抗議と要請

2016年09月06日 00:52

生活の党と社民党は5日までにNHKの放送総局長に対し、政党討論番組ではNHKは放送法や国内番組基準、放送倫理綱領の趣旨を十分尊重し、政党討論番組にできるかぎり多様な意見が反映されるよう番組内容の豊富化に特段の努力をされるべき、と強く要請した。

 これは7月11日のNHKスペシャル「徹底討論 日本政治はどう動く」とのテーマの番組に、生活の党と山本太郎となかまたち、社民党などが討論に参加することができなかったことに対する抗議の意味もある。

 両党は「討論に参加することができなかったことは、公平・中立であるべき公共放送として極めて遺憾。また政党要件を満たしていること、放送法などではできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることを求めていること、多様な意見を放送し国民の知る権利を保障すべきこと、などから、特に憲法が大きな問題になってくるときに、幅広い議論を保障するのはNHKの使命であるとして、今後、政党討論番組において、こうしたことを踏まえた対応をとるよう、要請している。

 NHK側は抗議を含む、両党の要請に、木田幸紀NHK専務理事・放送総局長、荒木裕志NHK理事・放送総局副総局長、正籬聡報道局長らが対応した。今後の政党討論番組が注視される。(編集担当:森高龍二)