放送センター建設に「不必要な積立できない」

2016年09月12日 07:28

 NHKの籾井勝人会長は9月の定例記者会見で、記者団に、放送センター建て替えの想定建設費1700億円に対して、建設積立資金も今年度末には約1700億円になるが、今後も積立は必要か、と聞かれ「不必要な積立は必要ないし、できないと思う」と答えた。放送センター建設費は全額、受信料で賄う。

 センター建設は2020年秋に着工。報道番組など制作部門の『情報棟』(地上9階、地下1階。2025年の運用開始をめざす)をはじめ、映像・音声スタジオ、事務室が入る『制作事務棟』(地上18階、地下1階、一期は2030年、2期は2035年運用開始予定)やスタジオパークなどの入る『公開棟』(地上4階、2035年運用開始予定)の3棟を順次建設し、周辺整備含め、2036年に全体竣工する計画だ。現在地での建て替えを図ることにしている。

 籾井会長は、受信料値下げについては「8K、4Kのコンテンツをつくるコストや、そのための資機材購入など、いろいろ考えていくが、お金が余るとしたら視聴者に還元しなければならないということは国会でも申し上げている」と余剰金は受信料値下げで還元していかねばならないとした。(編集担当:森高龍二)