15年のスマートフォン/タブレット周辺機器・アクセサリー市場規模は2,800億円に

2016年09月21日 06:49

 シード・プランニングは、スマートフォン/タブレットユーザーの周辺機器・アクセサリー市場動向調査を実施し、このほど、その結果をまとめた。

 2008年iPhoneが発売され、2009年Androidスマートフォンが加わり、スマートフォン市場は急速に普及した。それと共に専用のカバー/ケースやスマートフォンの液晶画面を保護するフィルムなどアクセサリー市場が立ち上がり、端末の普及台数に沿ってアクセサリー市場も急拡大してきた。

 成長する市場であることで、様々な業界から市場参入が行われ、市場には非常に多くの事業者が存在し、競争が激化しているという。流通チャネルも多様化しています。初期の市場では、端末の購入先となる家電量販店やキャリアショップが主な販売チャネルとなっていたが、最近は多くのWEB通販サイトが登場し、安い価格と豊富な品揃えを武器にシェアを拡大している。

 しかし、近年国内スマートフォン市場は需要の一巡から成長が頭打ちとなり、アクセサリー市場もそれにともない成長率が鈍化しています。市場は既に成熟期に入り製品のコモディティ化が進んでいる。これ以上の急激なスマートフォン新規ユーザー拡大は期待できない中で、今後は普及ユーザーの中で安定してアクセサリー市場は推移すると予想されるとしている。

 調査では、スマートフォン/タブレットの周辺機器・アクセサリー市場の参入事業者の事業動向、流通チャネルの販売動向、また消費者の購入動向をとりまとめ、市場の現状と今後を展望した。

 2015年のスマートフォン/タブレット周辺機器・アクセサリー市場規模は、前年比113%の2,800億円と推定。端末市場の需要一巡を受けて、今後の市場は加入者ベースで緩やかに推移し、2020年は3,680億円規模に成長すると予測している。

 2015年の流通チャネル別シェアは家電量販店が42.3%でトップを維持しているが、2013年に比べるとシェアは減少している。一方で、特にWeb通販のシェアが18.1%から23.3%に大きく伸びている。

 「家電量販店」には、リアル店舗と家電量販店のWeb通販サイトも含む(例:ヨドバシカメラのWeb通販サイトなど)。「キャリアショップ」には、リアル店舗とキャリアのオンラインショップも含む(ドコモオンラインショップなど)。

 「Web通販」は、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、その他メーカー直営Web通販サイトなど。「その他店舗」は、AppBank Store、UNiCASEなどアクセサリー専門店や雑貨店、ホームセンター、コンビニ、100円ショップなど。

 市場成長期の2013年は主要事業者4社が市場の5割ほどを占めていたと推定される。しかし、以降、様々な業界からの新規参入が行われ、メーカー同士の競争が非常に激しくなり、一部事業者は大幅に事業を縮小または撤退。一部を除いてメーカー別シェアは分散していると見られるとしている。(編集担当:慶尾六郎)