ルノー・日産アライアンスは、フランスのソフトウェア開発会社 シルフェオを買収し、コネクテッド・カーおよびモビリティサービスプログラムの拡充を加速させると発表した。
日産によると「シルフェオのソフトウェア開発者とクラウドエンジニアがルノー・日産同盟の一員となり、次世代コネクテッド・カーやその他の先進技術の開発に携わる。世界の自動車産業が大きく変化していくこの新時代に、彼らは非常に重要な役割を担っていく」とした。
同アライアンスでは、2020年までに自動運転技術を10車種以上に採用する計画。コネクテッド・カー技術の普及によりカーライフが向上し、アライアンスはユーザーに向けて新しいサービスを提供することができるようになることで、事業効率が高まることが期待できる。
今回の買収は、このようなアライアンスの技術開発を加速させる最も新しい取り組みだ。世界第4の規模の自動車グループであるルノー・日産アライアンスは、今年に入ってから技術者300名の採用活動を展開している。
今回同アライアンスに加わった40名の技術者とコンサルタントを有するシルフェオは、ソフトウェア開発およびクラウドエンジニアリングの専門知識・技術をもたらスコとが期待されている。
シルフェオの買収は、ルノー・日産アライアンスが、自動車業界において革新的なリーダーシップを継続してくために行なっている方策のひとつに過ぎない。今回の買収は、「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けてアライアンスが継続して行っている取り組みを反映したもの。
アライアンスの戦略は、電気自動車、自動運転、コネクティビティサービスをはじめとした最先端の技術を量産車に搭載しリーズナブルな価格で提供していくことを目指す。
その具体的な実績として、ルノー・日産アライアンスは、2010年12月に「日産リーフ」を発売以来、今年8月に累計35万台の電気自動車(EV)販売を記録した。「日産リーフ」はグローバルで累計23万台以上を販売した業界の最量販EVであり、加えて日産は、「リーフ」に加え、小型商用バン「e-NV200」を2014年から欧州および日本で販売。
ルノーは、「ゾエ」のほか、バンの「カングーZ.E.」、セダンの「SM3 Z.E.」、市街地用2人乗り「トゥイジー」を販売している。ルノーは欧州でEVを最も販売している。ブランドとなった。(編集担当:吉田恒)