安倍晋三総理は27日の衆院本会議で、安保法制施行に伴う南スーダンPKO部隊に駆けつけ警護などの新たな任務を付与するかどうかについて「現地の情勢や訓練の進捗状況などを慎重に見極めながら総合的に検討する」と答弁した。
安倍総理は「(派遣部隊に)十分な教育・訓練を行うなど周到な準備を行い、安全を確保しつつ、適切に任務を遂行しうるよう万全の態勢を整えることは当然だ」と強調した。
また「駆けつけ警護の任務はPKO参加5原則が満たされることなどを大前提としており、安全を確保しつつ、対応できる範囲内で行うものだ」とし、武器使用についても「相手に危害を与えることが認められるのは『正当防衛』または『緊急避難に該当する場合』に限られている。自衛官が戦闘行為を行う、紛争に巻き込まれるとのご指摘には当たらない」と答えた。
民進党の大串博志政調会長の質問に答えた。大串政調会長は「11月に南スーダンに派遣されるPKO部隊に『駆けつけ警護』の任務が付与されると報じられている。駆けつけ警護は他国の軍隊など広くを対象にすることや場合によっては、隊員が厳しい戦闘行為の場の当事者になる可能性がある」と提起し、政府を質した。(編集担当:森高龍二)