議員に拍手促した総理の行為は三権分立に無理解

2016年10月03日 08:26

 安倍晋三総理が国会での所信表明演説で、演説を途中で止め「今この瞬間も海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が任務に当たっている。その彼らに対し、今、この場所から、心から敬意を表そうではありませんか」と自衛隊員らに敬意を表そうと拍手を促した行為に対し、日本共産党の志位和夫委員長は2日、「首相は『問題ない』というが、そうはいかない」と問題を指摘した。

 志位委員長は、最大問題は「首相が行政府の長であるにもかかわらず、立法府の議員に対して『皆さん敬意を払おう』と号令をかけたことだ」とし、「行政府の長が立法府の長のようにふるまい、(与党・自民党の)議員が追随し(起立して約15秒近く拍手し)た。三権分立への無理解が怖い」と安倍総理の認識を危惧した。

 志位委員長は、さきの衆院本会議での光景を「異様な光景」と表現し、「首相が演説で自衛隊等に『今この場所から、心からの敬意を示そう』と呼びかけると、自民党議員がほぼ総立ちで拍手。議長から着席を求められるという事態に(なった)。23年間国会にいるが、こんな光景は初めて。国会の上に自衛隊を置く。首相の号令で全員起立。これは危うい」と国会勢力での「1強多弱」の形勢に留まらず、民主主義の健全な姿からみて、自民党内の「安倍総理1強」状態にも、強い危険を感じていることをうかがわせた。(編集担当:森高龍二)