安倍晋三総理は7日開いたTPP関係閣僚会議でTPPを率先して推進し「早期発効に弾みをつけることは、自由貿易の下で経済発展を遂げた我が国の使命だと確信している。この国会で、やり遂げなければならない」と語り、TPP協定承認を今国会で遂行する考えをより鮮明にした。
安倍総理は「今、世界の自由貿易システムは岐路に立っている。経済成長の恩恵が広く均霑(きんてん=等しく利益を受けることが)されていないのではないか」と提起し「こんな懸念が広がれば、自由貿易に対する支持が揺らいでしまう」とし「保護主義の芽を放っておいてはならない。各国が、国民の理解と支持を得て、自由貿易を推進することによって、食い止めなければならない」と強調した。
安倍総理は日本の対応が世界から注目されているとしたうえで「この国会で、やり遂げなければならない」と決意を示した。
安倍総理は「TPPの新たなルールは付加価値が正当に評価される。世界の4割経済圏を生み出す。農家や中小企業が大いに活躍できるようになる」などとした。安倍総理は「国会で丁寧に説明し、議論を尽くす。政府一体となって全力を尽くしていきたい」と関係閣僚に指示した。(編集担当:森高龍二)