民進党の安住淳代表代行は１９日午後の記者会見で、生前退位など皇室の在り方について「私たちは野田内閣の時から、皇室典範を含め女性宮家の創設など、入り口を狭めないで、陛下のお言葉にあった意向を含め、どのようにすれば良いのかを議論した方が良いのではないかと考えている」と語った。
安住代表代行は「政府は陛下の一代限りの負担軽減や生前退位の問題を優先し、後の課題は先送りするような考えのように伝わってくるのだが、わたしは、女性宮家の創設を含め、皇室典範の改正を含めたところまで静かな環境で議論を、国会でした方が良いのではないかと思っている」とした。
また党として「政府側の結論に歩調をあわせるということではなく、国民に負託された政党としての考え方をしっかり持って、象徴天皇の役割というものをきちんと議論した方が良いと思っている」と語った。
ＴＰＰについては山本有二農林水産大臣が法案強行採決を口にしたことについて「質疑が行き詰まっているわけでもないのに、なぜ、そうした発言が出るのか。審議を妨害するような発言を所管の大臣がなぜ発言するのか、資質を含め、しっかり議論する」と国会で議論していく考えを示した。
その前提として「農林水産省のこれまでの情報開示のあり方を含め問題提起し、納得できるものでなければ、野党として審議する状況ではないのではないかというところからはじめなければならない」と語った。（編集担当：森高龍二）
