【今週の展望】決算は強気で臨めてもテクニカル指標が不利

2016年10月23日 20:28

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稲作、元寇、鉄砲、キリスト教、長崎の蘭学、幕末・明治維新。弥生時代の昔から九州は、時代の針を進めたアイランド。JR九州も、東京市場に新時代をもたらす?

 アメリカの主要企業の決算発表は、VISA、アップル、AT&T、アマゾン、フォード、エクソンモービルなど重要銘柄が目白押しで7~9月期の発表ピークになる。NYダウへの影響は大きい。

 24日にVISA、キンバリー・クラーク、ジオンズ・バンコープ、25日にユナイテッド・テクノロジーズ、イーライリリー、ニールセン、P&G、3M、GM、アップル、AT&T、バーテックス、ロッキード・マーチン、スプリント、コーニング、キャタピラー、メルク、アンダーアーマー、デュポン。

 26日にコカ・コーラ、サウスウェスト航空、ボーイング、テキサス・インスツルメンツ、グッドイヤー、ニューモント・マイニング、VMウェア、テスラ・モーターズ、バイオジェン。27日にダウ・ケミカル、フォード、アマゾンドットコム、プリンシパル・ファイナンシャル、リパブリック・サービシーズ、UPS、リンクトイン、アルファベット、28日にエクソンモービル、シェブロン、ベリサイン、アフラック、マスターカード、ゼロックスが、それぞれ発表する予定。

 前週末21日の終値は17184.59円だった。14日から20日まで5営業日連続で上昇し、しかも5日間とも終値が始値よりも高くローソク足は陽線(白)。チャートだけ見れば力強く上昇したように見える。21日は鳥取県で地震が起きて6連騰はならなかった。

 21日のテクニカル・ポジションを確認すると、移動平均線は全て21日終値よりも下にある。上から順に、5日線は17056円で128円下、25日線は16764円で420円下、200日線は16625円で559円下、75日線は16586円で598円下にある。栄華の巷低く見てイカロスは天高く昇りすぎた、かもしれない。

 日足一目均衡表の「雲」は、21日時点で16131~16808円で、25日線、200日線、75日線を包み込んでいた。上限はここがピークであとは下がるだけ。しかし21日終値17184円は雲の上限より376円も上にあり、前週は雲に一度もタッチしなかった。今週の「雲」の下限は16131円で固定されるが、上限は24日が16748円、25日が16733円、26~28日が16716円と、徐々に下がる。これがチャート上で下落時のセーフティネットになる。

 ボリンジャーバンドでは、21日終値は25日移動平均+1σの16982円と+2σの17200円の間で、+2σまであと16円しかない。週間騰落で328円も上昇すると、このようなハイポジションになる。上値追いは望み薄で、下値は大幅下落も覚悟しなければならない。

 オシレーター系指標を見るともう、覚悟を通り越して腹をくくるべきかもしれない。毎回、7個の代表的な指標を紹介しているが、21日終値では「買われすぎシグナル」が5個も、まるで不夜城のように点滅しているからだ。

 25日騰落レシオは128.0で、買われすぎ基準の120をオーバー。RSI(相対力指数)は76.0で、買われすぎ基準の70をオーバー。RCI(順位相関指数)は+65.0で、買われすぎ基準の+50をオーバー。ストキャスティクス(9日・Fast/%D)は87.3で、買われすぎ基準の70をオーバー。ボリュームレシオは70.8で、買われすぎ基準の70をオーバーしている。

 買われすぎに達していないサイコロジカルラインも8勝4敗の66.7%で、けっこうハイポジション。唯一、25日移動平均乖離率の+2.4%だけが、買われすぎ基準(+4%または+5%)から遠い。こんな、真っ赤に発熱したようなオシレーター系指標を示されると、テクニカル分析の専門家は「今週も上値追いができます」とは、口が裂けても言えないだろう。

 一方、需給のほうは発熱どころかクールダウンしている。10月14日時点の需給データは、信用買い残は7日時点から310億円増の2兆1832億円で2週ぶりの増加。信用倍率(貸借倍率)は2.95倍から2.96倍へ2週ぶりにわずかに増加。信用評価損益率は-11.68から-12.09へ2週ぶりに悪化。9月から悪化と改善の週替わりパターンが続いている。

 14日の裁定買い残は4億円減の7571億円でわずかながら5週ぶりの減少。もっとも、裁定売り残も6週ぶりに減少して455億円減の7225億円。18年ぶりの裁定売り残が裁定買い残よりも多い逆転現象は5週連続でピリオドを打ち、ノーマルな状況に戻った。

 週間騰落が3.72円安でほぼ横ばいだった10月11~14日の投資主体別株式売買動向を見ると、外国人は1131億円の2週連続の買い越し、個人は120億円の2週連続の売り越し、信託銀行は56億円の3週連続の売り越しだった。