外務省と防衛省は31日、北朝鮮の相次ぐ核実験や弾道ミサイル実験などの問題を背景に締結が急がれている「日韓軍事情報保護協定(GSOMIA)」に向けた日韓間の協議を11月1日に都内で開催すると発表した。
外務省によると「日本側からは金井正彰アジア大洋州局北東アジア課長ら関係省庁の担当者が、韓国から国防部をはじめとする関係省庁の担当者がそれぞれ出席する」としている。
韓国でも、聯合ニュースが「韓国国防軍が締結に向けた実務協議を1日開くと発表した」と報じた。
また「韓国政府は年内に日本とGSOMIAを締結する方針」と報じた。
1日の協議では、2012年に暫定合意した協定の文案を基に協議を進めていくとしている。
韓国の韓民求(ハン・ミング)国防部長官は10月28日の国会国防委員会で「北の核の脅威が高度化し、日本との軍事情報協力の必要性が高まった」との認識を示していた。また、岸田文雄外務大臣、稲田朋美防衛大臣もGSOMIAの締結の必要を韓国側に伝えるなど明確にしてきた経緯がある。
ただ、朴槿恵(パク・クネ)政権が朴大統領の親友の女性への情報漏えい問題などから不安定な状況だけに、予定通り、年内に協定締結に辿り着けるのかどうか、協定の協議を進めるとともに、韓国の国内情勢を注視していく日々が当分続くことになりそう。(編集担当:森高龍二)